身近な自然と科学
  1. 病気の豆知識

ヘマトクリット(赤血球容積)/血小板数/血色素量

ヘマトクリット(赤血球容積)を測る意味

ヘマトリックの略称:HCT
赤血球の大きさ(容積)は病気によって異なる場合があるので赤血球の大きさを調べます。
昔は、一つ一つの赤血球の大きさを測れなかったので遠心分離法によって、血液を血餅(赤血球)と血清に分け、血液全体における赤血球の割合をパーセント表し、ヘマトクリットと呼んでいました。
赤血球の数が同じなら血餅が多いほど一つの赤血球が大きいということです。
現在は、1個1個の赤血球を細い管を通すことによってその大きさを測り、一定数の赤血球を集めて、血液全体における割合を出しています。

ヘマトクリックの正常値は、男性で45%、女性では38%ですが、高年齢になるほど値は下がる傾向があります。

ヘマトクリックが高いときに考えられる原因
多血症
⇒ 爪の変化と病気
脱水

ヘマトクリックが低いときに考えられる原因
貧血、出血の後に体内の水分が血液中に移行した


血色素量を測る意味

血色素量の略称:HGB
赤血球を化学的に破壊してその色を比べます。
赤血球は鉄を含んでいるために赤く、この鉄が酸素と結びつくことによって酸素を身体の隅々まで運ぶことが出来ます。
ですから、血色素が薄いということは赤血球内の鉄が不足していて貧血状態ということになります。


血小板数を測る意味

血小板数の略称:PI
怪我をしたときに出血を止める役割を担う血球です。
正常値は6000〜8000/dlですが、外敵刺激によって壊されやすいために測定値が一定しないことがあります。

血小板数は肝機能の重症度の目安になります。

血小板が減少する原因
再生不良性貧血(血小板を作る機能が落ちている)
突発性血小板減少性紫斑病(血小板が使われる)
血管内凝固症候群(癌や急性白血病などのときに血小板が急激に消費される)
肝臓病

血小板が増える原因
腫瘍、慢性出血における鉄分不足、鉄欠乏性貧血、慢性感染症など


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