身近な自然と科学
  1. 病気の豆知識

犬を飼っていて体調が悪くなったとき

散歩などで草などの葉先に潜んで動物の血を吸うマダニを持ってきている場合があるので、熱が出たときには
⇒ 厚生労働省 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A
も参照してください。

犬に限ったわけではないですが、人間と同じ哺乳動物である犬が罹る
感染症や寄生虫の中には犬から人間へ移るものがあります。
ペットと触れた後は手を良く洗って、と注意されても、手を洗う前にその手を口や鼻に触れさせてしまうことが多いものです。
自分の体調が何となく悪くなったときは、先ずペットが病気では無いか確かめてみましょう


症状1
発熱、頭痛、筋肉痛、結膜炎など
(重症になると、黄疸が現れたり、嘔吐することがある)
考えられる感染症
レプトスピラ菌の感染(犬の尿に触れた手などによる経口感染)


症状2
痰や血痰が出たり、副鼻腔炎になる
犬にかまれた部分が腫れたり化膿する
考えられる感染症
パスツレラ菌の感染
犬の唾液が口に入って感染する
感染している犬にかまれた場合には、かまれた部分が腫れたり化膿する
パスツレラ菌は多くの犬が保菌し、犬自身には症状が出ない


症状3
皮膚に境目のはっきりした紅斑が現れる
頭痛、発熱、関節炎などが現れることがある
考えられる感染症
ボレリア菌の感染(ライム病)
犬についているマダニに刺されることによって感染する
ボレリア菌に感染している犬の殆どは症状が現れずに治る
(体重減少などが見られるこがある)


症状4
周期的な発熱
考えられる感染症
ブルセラ症
感染している犬の尿や血液が口に入る経口感染
感染しても殆どの場合は人間には症状が出ない


症状5
結核症状(咳などの呼吸系の症状や発熱、体重減少など)
考えられる感染症
結核菌の感染
空気感染や直接感染する
犬は結核菌に感染しても無症状のことが多い
犬と人間の間で相互に感染する


症状6
腹部の不快感、脳や肝臓に膿を持った腫れ物が出来る
黄疸が出たりや腹水がたまる
咳、発熱、胸痛、血痰
考えられる病
エキノコックス症
キタキツネが多く保有していることで知られる寄生虫による
感染している動物の糞便や毛についていた虫の卵が口から入って発病する
肝臓がおかされることが多いが、肺がおかされると咳や胸の痛みなどだ出る


症状7
咳や発熱
皮下や眼などに瘤が出来る
考えられる病
フィラリア
蚊が犬から人に移す(人間が重症になるフィラリアは別種、犬フィラリアは人間の体内では生きられない)


症状8
皮膚の下を幼虫が動き回る、皮膚炎
考えられる病
鉤虫症(イヌ鉤虫症)
鉤虫を持っている犬の糞便や皮膚から移る。

症状9
発熱や咳、倦怠感、肝機能の低下
視力の低下、視野狭窄など
考えられる病
回虫症(犬や猫の回虫症)
糞便や毛についた卵が口から入って感染する、 人間の体内では成虫になれずに幼虫のまま血液に乗って体内を移動し、辿り着い器官によって様々症状が出ます。眼に入ると特に危険、 回虫を持った犬や猫は症状を顕さないことが多く、犬は仔犬、猫は成猫・仔猫共に回虫駆除剤を服用させて予防する。


症状10
激しい痒み、皮膚が線状に盛り上がる
夜間が特に痒い
考えられる病
疥癬
(ヒゼンダニ)症
ヒゼンダニを持っている犬との接触によって移る


症状11
頭部が粉末状の白い鱗屑で円形なり、毛髪が抜け、広がる
境界のはっきりした発疹が頭部や身体に出来る
考えられる病
犬や猫の
糸状菌症の感染(しらくも・ぜにたむし)
犬や猫には皮膚の異常が見られる


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