身近な自然と科学
  1. 病気の豆知識

血糖値を下げると言われているお茶

トウモロコシのお茶

トウモロコシを使った健康茶には、トウモロコシのヒゲ(ナンバ毛=花柱)と言われる部分を使ったお茶と、実(コーン)を使ったお茶が市販されています。
糖尿病予防に効果があるのは、実の部分を使った「コーンのお茶」です。
コーンのお茶には不溶性食物繊維の難消化性デキストリンが含まれています。
この難消化性デキストリンは水に溶け難く、小腸内で糖質を吸着するために、ブドウ糖の吸収を阻害し、食後に血糖値が急上昇するのを防ぎます。
ブドウ糖の体内への吸収量を減らすので肥満予防・ダイエットなど食べ過ぎによって起こる症状にも効果があります。
コーンのお茶は、お茶に含まれる難消化性デキストリンが小腸内で糖質を吸着することによって効果があるので、 小腸に食物がある食事中や食後直ぐに飲用します。
ヒゲを煎じた液も利尿、脚気、肝炎、糖尿病、胆結石などに効果があります。(1日あたりヒゲ30グラム)

昆布汁

(昆布3cm×3cmぐらいをコップ1杯の水に一晩浸ける)も効果があります。


黒豆(黒大豆)の水抽出液

食物繊維が多く含まれているのでブドウ糖の吸収を抑制します。
黒豆を炒ってから粉末状にして湯に入れて飲みます。

黒豆を水に浸した液にはインスリンの分泌を促す酵素(トリプシン・インヒビター、キモトリプシン・インヒビター)が含まれています。
これらの酵素は熱に弱いので、黒大豆50グラムを水500mlに5時間以上浸してその液を飲みます。


サラシアのエキスを含んだ飲料

熱帯地域に自生する蔓性植物なので日本では加工したものしか入手できません。
サラシアに含まれるサラシノールという成分が食物を消化して作られる多糖類が単糖(ブドウ糖)に分解されるのを抑制します。
小腸では多糖類は体内へ吸収されないので食後の血糖値の急上昇を防ぎます。
多糖類は腸内に生息する有益な乳酸菌の餌になるので便秘を緩和することにもなります。
サラシアのエキスを含むものは、食前15分ぐらい前に飲むと効果があります。


タラの木の煎じ液

山菜として若芽を食べる「タラ」の木を細かく砕いて煎じたものです。
この煎じ液には血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませる作用があります。
インシュリン(インスリン)同様の作用です。
和漢方では、タラの樹皮を煎じ液を、リュウマチ性関節炎、糖尿病に用います。
民間薬では、タラの根皮を煎じたものは「タラ根湯(タラコントウ)」と呼んで糖尿病に非常に効果があるとされています。
樹皮の煎じ液は、胃腸病、神経痛、糖尿病に効果があるとされています。
一日あたり15〜25グラムを煎じて飲用します。
有効成分のサポニンは摂りすぎると害があります。


桑の葉のエキス(茶)

桑の葉に含まれる「デオキシノジリマイシン(DNJ)」という成分が、食物をブドウ糖にする酵素αーグルコシターゼに結びつき、 α―グルコシターゼの働きを弱め、ブドウ糖の生成量を減らします。
その結果、食後の血糖値の急上昇を防ぎます。
蚕が作る繭から取った絹に含まれる「絹オリゴペプチド」には、インスリンの分泌を促す作用があります。
飲用に精製した絹の粉を飲み物に溶かして飲みます


ヤーコンの葉茎の煎じ液

南米原産のキク科植物
ブドウ糖の吸収を抑制します。
ヤーコンを自家栽培した場合には天日乾燥して保存し、水1リットルに乾燥したヤーコン葉茎3グラム入れて煎じます。


緑茶・番茶

緑茶に含まれるカテキンが消化酵素のアミラーゼの分泌を抑制するので炭水化物が糖に変わるのを抑制します。 
秋に収穫した番茶に多く含まれる「ポリサッカライド」が血糖値を下げます。
ただし、「ポリサッカライド」は熱に弱いので、茶葉を水に入れて10時間ぐらい置いてから飲みます。
水1リットルに茶葉30グラム程度入れます


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