身近な自然と科学
  1. 病気の豆知識

身体の歪みと矯正法,股関節の捩れ,骨盤調整

整体治療では骨盤調整という言葉が良く出てきます。
整体では骨盤や脊髄の歪みが病気を引き起こすと考えているので、歪みを治すことに治療の重点が置かれています。
整体の効能は知りませんが、ここでは自分の身体のゆがみを簡単に知る方法と治す方法を紹介します。

左右の股関節が捩れているか?

股関節は大腿骨の頭と寛骨が接している部分です。
寛骨は腸骨・坐骨・恥骨が癒合して出来ていますが、大腿骨が接する部分は半球状が入る窪みになっています。
この窪みを寛骨臼と呼び、寛骨臼に半球状になっている大腿骨の頭が入り、股関節を構成しています。
ですから、大腿骨は前後左右斜めと自由に動くことが出来ますが、その代わり、周囲の筋肉の緊張具合によっては左右の脚のバランスが容易に崩れてしまいます。
仰向けに寝て両脚を揃えて伸ばしください。
下図は足の裏方向から見たものです。
足が垂直な線から25〜30度開いているのが正常です。
30度より開いている足は、殿筋(臀部の筋肉)が硬直して伸びなくなっている可能性があります。
(殿筋が後ろから大腿骨を外側に過度に引っ張っているので大腿骨が外方向に回る)

殿筋が硬直していると、歩行時に、骨盤が硬直している側に捩れるために腰痛の原因になります。

殿筋の硬直を和らげるには、両膝を立てて座り、下図の様に、 硬直している脚の太股を他方の太股に上げ、上げた太股を反対側の胸に押し付けるようにします。

右足が開きすぎている場合には、仰向けに寝てから右太股を左胸に押し付けるようにストレッチを行います。
左足が開きすぎている場合には、仰向けに寝てから左太股を右胸に押し付けるようにストレッチを行います。 
このようなストレッチを行うと、臀部から太股の外側の筋肉が伸びます


骨盤が前後に傾いているか?

下図のように、真っ直ぐな壁や柱に、後頭部、胸背部、仙骨、踵を着けます

そして、胸背部と仙骨の間に出来る壁と背中の隙間に広げた手を入れてみます。
ぎりぎり入るぐらいの間隔が出来ているのが正常な状態です。
手が楽に入るときは、骨盤が前に傾いている反り腰です。
手が入らないのは、骨盤が後方に傾いている猫背です。

背骨の湾曲を治すには、床に膝を着いて四つんばいになり、腰を前後に動かさないように気をつけながら、腰を上下に動かすストレッチを行います(図では背中に矢印がありますが、背中は動かしづらいので腰を上下させます)


身体の左右のバランス

全身が映る姿鏡の前に立って(或いはデジタルカメラで撮って)、 左右の肩を結んだ直線、左右の腰骨を結んだ直線が水平かどうかを確認します。

傾いているときは骨盤周りの筋肉が緊張しているので、両脚を揃えて立って片手を壁に着き、もう片方の手で腰を押します。
左図は右手を壁に着けていますが、左手を着いて右手で腰を押すストレッチもします。
片足の他方の足の前に出して、上記のストレッチをします。これも左右取り替えて交互にします。


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