身近な自然と科学
  1. 病気の豆知識
  2. 病状を改善する栄養素

活性酸素

活性酸素は体内で使うエネルギーを生成するときに副次的に出来てしまう不安定な酸素分子です。
活性酸素は空気中にある酸素分子のように安定でなく、不安定な酸素分子なので周囲の物質を酸化して安定になろうとします。
この酸化が私たちには害なのですが、病原菌を絶滅させるときにも活性酸素が使われます。

活性酸素から自己を守る物質には、
ビタミンC,ビタミンE,ベータ・カロチン、コエンザイムQ10などがあります。

ビタミンCは生野菜・果物に多く、また、煮ても損失が少ないものとしてはジャガイモがあります。
食品から摂る方が他の栄養素も摂れるので好ましいのですが、ビタミンCは酸化防止の食品添加物としても使われているからか、数百グラムの箱入りで薬局で安価に売られています。
このビタミンCの原料はジャガイモです。
*ビタミンCの含有量の多い主な食品(100gあたり)
赤ピーマン(170mg)黄ピーマン(150mg)
パセリ(120mg)芽キャベツ(110mg)
ケール(81mg)ピーマン(76mg)
柿(70mg)キウイ(69mg)
モロヘイヤ(65mg)イチゴ(62mg)
カリフラワー(53mg)パパイヤ(50mg)
サツマイモ(23mg)ジャガイモ(21mg)
アセロラジュース(120mg)
レモン(全果:100mg 果汁:50mg)
苦瓜・ゴーヤ(76mg)
レッドキャベツ(68mg)
ブロッコリー(54mg)
キンカン(49mg)
 

上記の他、ビタミンCは酸化防止を目的に飲料やハムなどの加工食品に多く含まれています。

ビタミンEは、落花生、木の実、カボチャなどに多く含まれていますが、脂溶性のためカロリーの高いものに多い上に、治療のためにはビタミンEが相当量必要なので医薬品として売られているものが最適です。
但し、ビタミンEを過剰摂取すると副作用があるので量を守る必要があります。


*ビタミンEの含有量の多い食品(100gあたり)

アーモンド(29.4mg)松の実(12.3mg)
サフラワー油(27.1mg)とうもろこし油(17.1mg)
マーガリン(15.1mg)ピーナッツバター(4.8mg)
卵黄(3.4mg)赤ピーマン(4.3mg)
モロヘイヤ(6.5mg)西洋カボチャ(4.7mg)
落花生(10.6mg)
菜種油(15.2mg)

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ベータ・カロチンは緑黄色野菜に多く含まれています。
脂溶性のため油を使って調理すると吸収しやすくなります。
コエンザイムQ10は、動物の筋肉など新陳代謝の激しい部位の肉に多く含まれています。
食品でのビタミン・ミネラル類摂取時の注意ですが、食品分析表で食品100gあたりの含有量が多くても100g食べるのが調理法やカロリー、価格面で困難な食品はあまり意味がありません。
100gあたりの含有量が半分しかない食品でも、価格が安い、食べるのが容易なら2倍食べれば同じことです。
ですから、100gあたりの含有量だけも気をとられて高価な食品を選ぶのは意味が無いですし、経済的にも長続きしません。



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