身近な自然と科学

七草粥、水瓶座、月齢の計算方法

2003/01/05
お正月も3が日が過ぎて、 七草粥 に入れる草の広告が出てますね。
今年の旧暦元旦は2月1日なので、本来なら2月7日が七草粥を食べる日です。
昔の人は、中国からの黄砂が疫病を運んでくると信じていて、春、黄砂が飛んで来る前に芽吹いたばかりの野草を食べて備えたという説があります。
新芽の苦みは身体に良いそうです。
ところで、7日にはまだ日があるのにこの話題にしたのは、 せり、なずな、おぎゃう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、 という春の七草の一つ、「ほとけのざ」ですが、これは、『タビラコ』または『コオニタビラコ』と謂われる黄色い花を咲かせる野草です。
現在、「ほとけのざ」と謂われる紫の舌状の花を付けるものは毒草です。
鑑賞用の七草セットには間違って現在の「ほとけのざ」が入っている事もあるようです。
七草摘みに行かれる方はお気を付け下さいという老婆心でした。
 
水瓶座 ・・・
ギリシア神話では神酒を満たした水瓶をかつぐゼウス神の籠童ガニュメーデであるが、工ジプトでは水瓶をかつぐ空の巨人で、しぱしぱ水をナイル川に注いで氾濫を起こした。
洪水が去った後には肥沃な土地が現われ、人々は豊かな実りを廿受したという。
水瓶の水は、地上の一切の悪と汚れを洗い浄めて流し去る、神から流れ出る新しい時代の創り手である。
支配星の天王星は、天空の神ウラノスにちなんで名付けられているウラノスの女性形ウラニアは、天文学の神である。

2003/01/10
今回は 月齢の計算方法 について・・・
月齢0というのは、新月です。
すなわち、地球から見て、月と太陽が同方向になります。
任意の時刻の月齢を求めるには、先ず、求める日時に一番近い過去の新月になる日時を計算します。
求める月齢 = 求める日時 ? 一番近い過去の新月になる日時
になります。
ですから、明日12時の月齢が 7.3 なら明後日は、 7.3 + 1.0 = 8.3
になります。
明日の13時でしたら
7.3 + 1/24 = 7.34
になります。
1/24 は、12時から13時までの経過時間が1日の24分の1だからです。

ちなみに、月の位置計算は地球から遠い天王星や冥王星の計算より難しいのです。
というのも、惑星の位置計算の場合は、太陽と該当惑星だけ考えれば概ねの値はでるのですが、月の場合は、太陽、地球、月を考える他に、月と地球の間の潮汐力(潮の満ち干き)なども考慮しなければならないからです。

リンゴが落ちるのを見て「万有引力の法則」を発見したといわれるニュートンは、正確な月の位置計算が出来ずに一切の研究から退いてしまいました。
また、当時の研究者の間では、「万有引力の法則」に拠る計算が合わない為にこの法則が間違っているのでは?という疑念まで沸き上がりました。


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