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フレキシブルフラットケーブル

ジャンクで入手したアマチュア無線用車載トランシーバー(STANDARD C5750)、液晶表示を照らす電球を交換するために筐体を開けましたが、 筐体の前面部に納まっている基板と後部に納まっている基板を繋いでいるフレキシブルフラットケーブルFFC(Flexible Flat Cable)がコネクター部分で今にも切れそうでした。

フレキシブルフラットケーブル というのは、下図のようにリボン状の柔軟性のある絶縁シートに細く切った銅箔を何十本を貼り付けて両端に電極をつけたものです。
フレキシブルフラットケーブル
切れそうなので気をつけていたのですが、筐体を閉じて電源を入れてみると、フレキシブルフラットケーブルを切ってしまったようです。
テスターでフレキシブルフラットケーブル導通テストをすると、電極の付け根で見事に切れ ていました。
切れたものなのでちょっと広げて撮ったものが下左です。
今までは運良く切れた部分が接触していただけだったようです。
ネジ4本を回すだけで開けられる筐体なので、前の持ち主が頻繁に開けたのでしょうが、アマチュア無線機のように開けられる可能性のある物にはフレキシブルフラットケーブルは使わないで欲しいです。
この種のケーブルは通販でも買えるようですが、どうにかならないものかと思案しました。
が、結局、一番簡単で安上がりの方法にしました。
切れた部分を思い切って切り落とし、電極を出さない裏側に、梱包用の重ね貼りが出来るテープを2枚重ねて貼りました。
この部分が薄いと銅箔が剥がれてしまいますし、コネクターに差し込んだときに隙間がありすぎて留められません。
次に、電極を出す側を目の細かい紙やすり(400番)で擦って電線になっている銅箔を剥き出しにしました。このとき、横方向に擦ると銅箔が剥がれてしまうので縦方向にだけ擦ります。
下写真中央
修理というにはおこがましいですが、コネクターに差し込んだのが下写真の右

後日談
突然、中古で購入したパソコン用液晶ディスプレーの画面が真っ白になってしまいました。
電源コンセントを抜いて放置しても直りません。
筐体を開けてみると、本体基板と液晶ディスプレー基板を繋いでいるフレキシブルフラットケーブルがこのトランシーバに使えそうでした。
でも、フレキシブルフラットケーブルをコネクター方向に押しただけで、取り外さないで筐体をとじてパソコンに繋いでみると、ディスプレーが直っていました。
それから1月ほど後、再び、液晶ディスプレーの画面が真っ白になってしまいました。
電源などのケーブルを抜いて一晩放置しても直りません。
筐体が見えている金属部分に触れて浮遊している電気を逃してみましたが変わらず。
半ば諦めて再び筐体を開け、裏の金属板を外し、再び、フレキシブルフラットケーブルをコネクター方向に押して筐体を閉じました。
パソコンに繋いでみると、ディスプレーが直っていました。
外見上はフレキシブルフラットケーブルが切れている、あるいは、コネクターとの接触が悪い様子も無いのですが。
修理に出したら基板とケーブルを取り替えることになるのでしょうか