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デスクトップPCの簡易なCPUの強制冷却

ショップブランドのタワー型デスクトップパソコンが今夏(2011年)の猛暑でダウンしてしまいました。
室温が高いときには動画を5分ぐらい観ているだけで勝手に再起動したりフリーズしてしまいます。
CPUの温度が分かるフリーソフト「SpeedFan」でモニターしていると、CPUの温度が64度を超えると不具合が発生するようです。
64度を超え、かつ、CPUの稼働率100%が数秒間続くと必ず再起動かフリーズします。
冷却機能が経年劣化で落ちたのか、或いは室温が高すぎるのか、どちらかでしょう。
冷却板やファンを外して掃除し、再びCPUに付け、これで解決しなければ室温を下げるのが正攻法ですが、取り外し取り付けに不慣れなのと、節電の夏ですから、パソコンには外からの掃除だけで我慢してもらうことに。

そこで、 水で濡らしたタオルを首に巻いていると熱中症予防に効果があるというので、CPUに着いている冷却ファンとCPUの間、冷却板の外回りを水で濡らした紙(キッチンペーパーの2枚重ね)で巻いてみました。

水の気化熱を利用して少しでも温度を下げようという考えです。
こんなことが出来るのも、筐体内部がスカスカのタワー型の強みです。
予想したとおり、CPUの温度の上がる速度は遅くなり、動画も5分以上観られるようになりました。
濡れた紙が乾き始めると冷却板から離れがちになったので、直径2mmのビニール被覆鉄線を「コ」の字型に曲げて紙を上と左右から押さえました。
これが予想以上に効果があり、気温が高くても安定して動画を観られるようになりました。
しかし、紙の乾きが早く、スポイトで頻繁に水を掛けなければなりません。
そこで、毛細管現象で紙を濡らし続けようと思い、左写真のように水を入れた容器に、冷却板の周りに巻いた紙の端を浸けました。

これで、特別重い動画ファイルで無い限り、気温が高くても見られるようになりました。
ただ、1時間で30ccぐらい水が無くなるので筐体は開けたままです。
ノートパソコンなら筐体の一番熱いところに冷却パックを着けると一時しのぎぐらいにはなると思いますが、 ノートPCは部品の実装密度が高いので熱がこもりやすく、コンデンサーなど熱に弱い部品が真っ先に故障するので、室温の低い所で、かつ、PCの下側を風通しをよくして使った方が良いです。