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熱帯魚水槽のヒーターの電気使用量

熱帯魚を飼うときに一番困るのは秋から翌春までの加温ヒーターの電気料金です。
趣味に掛ける費用だからと言ってしまえば幾ら出費してもよいのでしょうが、 私はそうもいかないので暖かくなるまで飼育するというだけの条件で電気使用量を計測してみることにしました。

使用している水槽は、幅30cm、奥行き15cm、高さ22cmの超小型水槽です。
加温用ヒーターは50W、電気使用量の計測には「ワットチェッカー TAP-TST5」を使いました。
鑑賞はしないので水槽の四方上下は発泡スチロール板で囲みました。
保温のために熱帯魚飼育水槽を発泡スチロール板で囲んだ写真
水槽の下は厚さ2cm、四方と上は厚さ1cm(百円ショップで購入)で す。
LEDのスタンドで照明している都合上、上部の隙間が多くなってしまうので梱包用にプチプチシートを掛けてあります。
また、夕方から朝までの約12時間は、発泡スチロール板で囲んだ上に発泡スチロール箱(厚さ2cm)を被せています。
熱帯魚飼育水槽の保温のために発泡スチロール箱を被せた写真
水槽の濾過器は小型の投げ込みフィルターで昼夜問わず外部から空気を送っています。

計測記録
2017年10月24日8時前24時間の記録
水槽内飼育水の水温26.1度 水槽外の室温変化 最低14.3度 最高18.9度 24時間の電気使用量0.10kW 飼育水の水温が26.1度、室温14.3度の時、水槽横の1cm厚発泡スチロールの外側は18.8度でした。(赤外線放射温度計で測定)
四方を囲む発泡スチロール板の厚さは1cmでは足りないようです。
もう少し室温が下がったら再び測定します

2018年01月10日9時前から24時間の記録
水槽内飼育水の水温26度 水槽外の室温変化 最低4.3度 最高6.4度 24時間の電気使用量0.27kW

2018年01月13日9時30分から143時間までの記録
水槽内飼育水の水温26度 水槽外の室温変化 最低0.2度 最高6.5度 143時間の電気使用量1.89kW
超小型水槽で、上下と四方を発泡スチロール板で囲み、餌を与える時だけ上を開けるだけでの電力消費です。
1ヵ月の電気量にすると、9.52kW。1kW25円だとすれば、電気料金は238円になります。 30cm水槽の上下四方を発泡スチロールで囲ったままでこの電気料金ですから、45cmや60cm水槽でガラス面を覆わない場合には月に数千円の電気量になるでしょう。