自動車のドアの凹みを直す方法

災難は思わぬときにやって来ます。 お昼を買いに、と気軽に車を乗り出して直ぐに右折して異音、右側後部ドアを門柱に当ててしまいました。
走行距離はさほどではありませんが、年式が古く、ボディーもボロボロなのでショックは少ないですが、凹みは気になります。

ネット上で修理法を探すと、ドライヤーなどで凹んだ部分を熱くしてから冷却スプレーで急激に冷やす方法と、 凹んだ部分を吸盤で引っ張る方法が見つかりました。
前者の熱くして急激に冷す方法はおもしろそうですが、ドアの様に比較的面積が広い部分を熱くするには真夏の太陽に手伝って貰わないと無理なので、 後者の吸盤で引っ張る方法を試すことにしました。

吸盤で引っ張る方法には車修理専用品がありますが、近くのホームセンターで使えそうな物を探してみると、光沢面を持つ物を持ち上げるときに使う物、 タイル面に簡易な手摺を付ける物、トイレの詰まりを解消する物、・・・
平らな部分が広ければ、トイレの詰まりを解消する物、それも百円ショップで売られている物が安上がりです。
凹んでいる部分が狭い場合は引っ張る力が大きくなるので引っ張る事を目的にした物を購入した方が良いです。
ということで、早速、百円ショップの物でやってみました。
吸盤が密着するように吸盤(ゴムカップ)に水に付けてから車のボディーに押し当て、 ゴムカップに出来るだけ近い部分を持って引っ張ります。

「ポッコ」と音を立ててボディーの鉄板が外側に戻りました。
が、元に戻った部分を押すと再び凹んでしまいました。
凹んだ部分の直ぐ上が下写真の様に横に直線状に折れが入り

この部分でドアの外板を補強していますが、この部分も凹んでしまったために外からの圧しに強度が出ないようです。
折れ曲がった部分は吸盤(ゴムカップ)を当てても隙間が出来て空気が出入りしてしまうので吸盤では引っ張れません。

さて、ドアの内側を外して内側から直すしか無いか・・・と内装を止めているネジを外しかけたのですが、 外すのは簡単ですが、元通り組み立てるのが難しいと思い直して別の方法を・・・
ということで、ドアガラスを下げて、その隙間から棒を入れて内側から凹みを直す方法に挑戦してみました。

この方法で問題なのは、隙間から入れて外側に押す棒を見つけることです。 ホームセンターにあったS字フックの長い物が使えそうな気がしましたが、厚さ5mmの細長い鉄板があったのでこれで挑戦

先ず、ドアガラスを下げ、ドアの外板と下げたガラスの間に文房具に下敷きの様な薄いプラスチック板を入れます。
次に、プラスチック板と外板の間に鉄板を挿し込み、凹んでいる部分まで鉄板を下げて、少しずつドアの外板を外側に押します。

この方法の成否は、隙間から入れる棒や板がその凹みを押し出すのに適しているかどうかに掛かっているように思います。