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USBワンセグチューナーを使ったソフトウェアーラジオSdrSharp

アマチュア無線、航空無線など一部を除いて殆どの無線通信がデジタル化されて受信できない現在、自宅で受信するだけならパソコンにインストールしたソフトウェアーで殆どの機能を実現する、高機能なSDRSharpが安上がりでおすすめです。
使用する機器はパソコンとUSB接続のヨーロッパ向けテレビチューナーとアンテナです
チューナーはアマゾンで DVB-T+DAB+FM
SDRの利点はなんと言っても受信帯域を自由に設定できることです。狭帯域の電信から超広帯域の気象衛星の画像受信までこれひとつで出来るのです。

2018年3月2日時点、最新の SdrSharpのダウンロード方法
下記サイトを開き
https://airspy.com/
ページ上部のメニュー「download」をクリック

Windowsの他にリナックスやワンボードマイコン用のソフトがダウンロード出来ますが、Windows の場合は

SDR Software Package (Change log)をダウンロードをダウンロードします。
sdrsharp-x86.zip がダウンロードされますから、これを展開します(右クリックして表示される「全て展開」をクリック)
パソコンをインターネットに接続した状態で、展開したフォルダー内にある install-rtlsdr.bat をダブルクリックします。

すると、コマンドプロント画面が開いて自動的に RTLSDR ドライバーがダウンロードされますから、その後、install-rtlsdr.bat と同じフォールダー内にある zadig.exe をダブルクリックします。


上部にある[ Options ]をクリックして[ List All Devices ]を選択

RTL2832U になっているのを確認し、[ Install Driver ]をクリックします。画像は再度ドライバーをインストールしたので、[ Reinstall Driver ]になっています


ドライバーのインストールに成功したら、同じフォールダーにある sdrsharp ファイルをダブルクリックして実行します。

起動しても動作がおかしい場合は、sdrsharp を終了してから、USBチューナーを抜き、再びsdrsharp を起動させ、それからUSBチューナーを挿し込んでみてください。
sdrsharp が起動しない場合は、マイクロソフトのサイトから NET Framework4.6 をダウンロード、インストールしてみてください

SDRsharpを起動し、表示された画面左上は下記の様になっています。

[ AIRSPY ]を[ RTL-SDR(USB) ]に変更します。それには上の画像の赤矢印をクリックしてメニューを開き、RTL-SDR(USB) を選択します。

これで、SDRSharp で色々な周波数の色々な電波が受信できるようになります。

上画像の赤い矢印で示した三角マークをクリックすると受信状態になり、青い矢印で示した受信周波数の各桁の数字の上をクリックすると周波数が上がり、数字の下部分をクリックすると下がります

受信時にノイズレベルが高いときは、USBチューナーを筐体に入れたまま面積の広い金属板の上に置いてみてください。
出来れば、金属板で挟むとノイズがより減ります。
静電容量でアースに接続するカウンターポイズです。
これでもノイズが下がらない場合は、アンテナを設置する場所を変えるしかありません。 金属製の構造物から出来るだけ離す、ダイポール系(八木アンテナなど)なら電灯線や電話線と平行にしないなど。

使えるパソコンですが、HDSDRより処理能力が高いパソコンが必要なようです。
最新機種では問題無いと思いますが、2006年製のNEC PC-LL370FD (mobile AMD Sempron Processor 3100 1.80GHz RAM 1GB)にインストールしてみたところ、HDSDRでは停まることはありませんが、SDRSharpでは受信しながら周波数を動かしていると数秒間停まることがあります。
2008年製 Dynabook TX/66F PATX66FLP(Core2DuoT8100 2.1GHz)ではCPU使用率30%程度、CPUが Core i5-2430M では、CPU使用率は10%以下でした。