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zzcp ミニ無線LANカメラのパスワードが不明の時の対処法

2019年6月、中古ショップのハードオフで、無地の箱に「Wi-Fiミニスパイカメラ」とだけ表記されたラベルが貼られただけのカメラを買いました。 メーカー名と型番が明記されていればその場でWeb検索して正体が判明するのですが、「Wi-Fiミニスパイカメラ」だけではたくさんの機種がヒットしてしまいました。
Wi-Fiやネット接続機能が付いた中古品で問題になるのがパスワードです。新品なら初期設定のパスワードが説明書に記載されていますが、その説明書が同封されているかどうか。初期パスワードが判明すればリセットすれば使えます。
ということで、一抹の不安がありましたが、Web検索すれば何でも出て来る世の中だから初期パスワードぐらいは見つかるだろう、と購入しました。

初期パスワードが記載された取説が同封され、概観から「ZZCP ミニ無線LANカメラ 」と判ったところまでは良かったのですが・・・
ZZCPミニ無線カメラの概観
リセットボタンがありません! 筐体を開けてみてもリセットのスイッチが見つかりません。
中古品なので前の所有者がパスワードを変えていて取説に記載されていた初期パスワードは受け付けません。当然、再起動してもパスワードは初期化されません。
SDカードを挿し込めば録画は出来ますが、Wi-Fiでスマホと接続しなければ解像度の変更などが行なえないので、ネット上で初期化の方法を探したのですが見つからず。
電源を入れっ放しにして内蔵電池では起動しない状態まで電池を消費させて3日間放置してもパスワードが初期化されません。当然です。起動電力よりパスワード保持に使うメモリーに使う電力の方が少ないですし、電力を必要としない不揮発性メモリーの可能性もあります。
不揮発メモリーなら諦めしかありませんが、僅かでも電力を必要とするメモリーを使っているなら完全に電源を断てば何とかなるだろうと、下写真の様に内蔵リチウム充電池の電源線を基板から外しました。
ZZCPミニ無線カメラの内部
しかし、相変わらず、パスワードは初期化されません。1日放置しても初期化されず。
ユーザーがリチウム充電池を交換出来る機種では無いのでパスワードなどのデータ保持用に一時的なバッテリー代わりに電気二重層コンデンサーが入っている訳では無いだろうに、と電池からの電源線を切断したままで諦めて放置しました。

この年2019年の9月、中国製のアクションカメラを新品で購入しました。⇒ 安価なアクションカメラ Crosstour Action Camera CT8500 評価
CT8500もWi-Fiでスマホと接続が出来るのでスマホを弄っている内に思い出して、3ヶ月ほど放置したままの、このページで話題にしている「ZZCP ミニ無線LANカメラ」もWi-Fi接続してみました。すると、何と! パスワードが初期化されていてWi-Fiでスマホに接続出来ました。
パスワードが判らずリセットも出来ないカメラは電池との接続を切って放置しておけば初期化出来る可能性がある
がパスワードが判らなくなったときの解決法です。
容易に書き換えが出来る半導体メモリーは、基本的にコンデンサーが電荷(電気)を蓄える状態を使っているので電力供給が断たれると、コンデンサーに蓄えられた電荷が漏れてデーターが消えます。

ところで、ZZCPミニ無線LANカメラの解像度は、取説には1080pと表示されていますが、最高画質でも720pです。フルハイビジョンでは無く、ハーフハイビジョンです。本体のフォームウェアー(本体を動かしているコンピュータープログラム)が最新でも720pでした(2019年9月14日時点)
また、私が入手した物が不良品なのか、明るさの調整を手動でしないと曇りの戸外でもまともに写りません。移動しながらの撮影にも向きませんし、画像保存時の圧縮率が大きいのか動きのある撮影にも向きません。
向かないことばかりで使い道があるのか? と問われれば使い道は無いです。防犯カメラにするにしてもバッテリーが1時間も持ちませんし、マイクロUSB接続で給電しながら撮影するのも心配です。