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超簡易簡単な電波式盗聴器発見器?

アマチュア無線用トランシーバーなどのように送信出力の大きい電波送信機の出力端では、電磁波の作用で、ネオン管や蛍光管、電球などを点灯させることが出来ます。
配線が無い蛍光管を点灯させる手品は電磁波を使ったものです。
自分で送信機を作って、ネオン管や蛍光管を点灯させてみるのは楽しいです。
真空管を使えば小さな蛍光管を光らせるぐらいの送信機は簡単に作れてしまいます。
でも、真空管は入手難ですし、蛍光管を光らせるためにだけ送信機を作るものも・・・

こんな事を考えていましたら、手許にある特定小電力トランシーバーの出力はどのくらいなんだろう?と思いました。
10mWは判っていますが、具体的にはもちろん、蛍光管どころか模型工作用の豆球も点かないでしょ う。
テスター(回路計)の針を振らせるぐらいでしょうか。
そこで、手持ちの部品で下図のような簡単な回路を作ってみました。



2回巻きコイルは直径1mmほどの銅線で、コイルの直径は2から3cm
検波用ダイオードはゲルマニウムラジオ用(鉱石ラジオ)のものです。
抵抗2.7KΩと並列に高周波電流のバイパス用にセラミックコンデンサーを入れるのでしょうけど省きました。
テスターはデジタル式を使いました。
特定小電力トランシーバーのアンテナをコイルの中に入れると、0.3Vぐらいを示しました。
アンテナ上のコイルを置く位置によって増減しました。
トランシーバーから1mほど離してでは、1から3mVの値になりました。
このままでも、特定小電力並みの出力を持った盗聴器なら発見できそうですが、テスターに繋ぐ前に、トランジスターを使った直流増幅を入れて感度をもう少し良くすれば、盗聴器発見器になるでしょうか・・・

同調部分を持っていませんから盗聴器の周波数を探す必要はありません。
感度が鈍いので少しでも針が振れれば、発信源を見つけるのは容易なはずです。

コイルは波長に対して小さいので磁流アンテナとして働きます。
それと、この種の用途には、テスターはデジタルよりアナログの方が向いています。