title-logo

ホーム > 科学系記事サイトマップ >

KENWOOD UBZ-LH11 特定小電力トランシーバーの使用感

KENWOODの特定小電力トランシーバー UBZ-LH11を中古で入手したので、通信できる距離を確かめてみました。
UBZ-LH11

このトランシーバーは1999年に発売された古いものです。
この機種には仲間が通話できる所に居るか自動的に確認するCORDS機能があります。
一定時間ごとにグループを指定した電波を発信し、仲間が持っているトランシーバーが自動的に受信するのです。

建物の高さ8m位の所に1台置き、もう1台持って自転車で近所を走り回ってみました。
環境は、8割ぐらいが木造2階家、1割ぐらいが3階家以上、1割ぐらいが畑や駐車場です。
CORDSの通話圏内表示は、電波の到来方向にある建物から2,30m離れた所を選べば1.3kmぐ らいまで表示されますが、スケルチが開かない、手動で開いても通話内容ははっきり聞き取れません。
それでも、マルハマのMTS-100 DXでは、送受信点が全く同じで、スケルチを開いて受信しても何も聞こえませんでしたから感度はケンウッド機が勝っていました。
一方を8mぐらいの高所に置いて、他方は建物から離れるという面倒な事をして、UBZ-LH11では、実用できる距離は800mぐらいでした。
MTS-100 DXが同じ環境で700mぐらいでした。
しかし、2階の窓に置いてでは、スケルチが開くのは200mぐらいでした。
CORDSは600mぐらいまで反応しますが、実用にはなりません。
結論としては、見通しが出来る所では受信感度の良いKENWOOD機が勝りますが、障害物が多い所ではマルハマ機と変わりませんでした。
魚がいなければ釣り名人でも釣れないのと同じでしょう。
反射波や回折波が期待できない電波出力10mWの悲哀ですね。
殆ど2階建て家の市街地、かつ、送受信点が陸橋上のような高所なら両機種とも1km以上で通話可能でした。 
因みに、マルハマのイヤホン・マイクが使えます。