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今更、CBトランシーバーはどれくらい届く

ICB-650

写真は、昭和50年製造のソニーのトランシーバー ICB-650 です。
物置を整理していたら58年当時の免許状と一緒に出てきました。
諸兄のブログなどで、経年劣化で送信周波数が下がっているものが多いので購入するなと忠告されている機種です。
忠告どおり、2台ともに1chの周波数が下がっていました。
幸い、2chが正常だったので、「CBトランシーバーはどのくらい離れていても通話できるのか」と実験してみました。

1台を5mほどの高さに上げ、スケルチを開放にし、イヤーホーン端子からコードを引っ張ってパソコンを音声レコーダー代わりにしました。
電源は12V安定化電源を使いました。
送信側は新品の単三乾電池8本を電源にし て自転車で走り回りました。
周波数がずれているくらいですから送信出力や受信感度が低下していることも考えられますが、アンテナ長は155cm、1キロ以上もある重いトランシーバーですから、1kmや2kmは軽く飛ぶんでくれるのでは、と期待しました。
もちろん、アンテナ長が155cmといっても、27Mhzでは4分の1波長でも277cmありますからフルサイズのアンテナではありません。
送受信共に損失があります。
が、今時、こんな長いアンテナを持っているトランシーバーは見ないので理不尽な期待をしてしまいます。
それに、特定小電力トランシーバーより波長が長いですから見通し外でも通話できるように思いました。

で、結果は・・・
雑音の中から音声が拾える方は特定小電力トランシーバーより遠距離まで使えますが、遠距離でも送受信間が見通せるところでは特定小電力の方が音質が良いです。
600mぐらいまではCBトランシーバーは使えましたが、1kmになると音声が雑音に埋もれてしまいます。
パソコンで音声処理して雑音を消去すると、2kmまで聞こえました。

CBトランシーバーを安価で修理調整して技適シールを貼ってくれる業者は無いでしょうから、今更手を出すようなトランシーバーではありません。
それに、電源を切り忘れていたら一晩で新品乾電池が空になってしまいました。受信状態で電気を食いすぎます。
28Mhz台の水晶振動子が手に入ったら改造してアマチュア無線で使いましょうか