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自由研究の手引き:プランクトンの採集方法

川や湖でプランクトンを集めるには、下図のような簡単な器具(プランクトンネット)を使います。
水の中にこの器具を沈め、ひもを引っ張って、網で魚を捕まえるようにプランクトンを集めます。
市販品は図の「ビンのような物」と書いてある部分にコックが付いていて集めたプランクトンを水ごと下に落とすようになっています。
自作する場合は目の細かい布で三角錐を作り、三角錐の頂点に小さなガラス瓶を紐で縛って付けます。
プランクトンを集めた後は、スポイトで瓶の中の水ごとプランクトンを吸い取ります。

プランクトンは水中を浮遊する小さな動植物の総称なので、海、川、湖、ため池はもちろんのこと、汚い溝にも生息していますが、 プラスチックの容器など、適当な容器に水を入れ、その中に 枯れ草などを浮かべておいても数日後にはプランクトンが現れます。
また、上図のようなプランクトンネットを使わなくても、少し汚れているような川などの水をスポイトで採っただけでも何らかのプランクトンが見られます。
ところで、プランクトンを見るには顕微鏡が必要だと思われるでしょう。
顕微鏡があればたくさんの種類が見られますが、ミジンコは体長2mmぐらいあるので、顕微鏡を使わなくても見られます。

とは言っても細部を見るには顕微鏡ですが、プランクトンの写真を撮るのでなければ、1000円ぐらいの玩具のような顕微鏡でも使えます。
個人的には写真よりスケッチを勧めます。
写真はプランクトンの細部を見なくても撮れますが、スケッチはよく見ないと描けないからです

プランクトンの採取に行けない方は、最近はメダカブームなのでメダカや金魚の餌用のミジンコが通販などで容易に入手できます。また、水を入れたバケツなどの容器に水草や植物などを入れて温かい所に置けば、ワムシやゾウリムシなどは自然発生します。メダカや金魚、熱帯魚の水槽などにも顕微鏡で観察すればプランクトンが見られます。