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熱帯魚グッピーの産仔

2014年1月5日、グッピーが仔を産みました。
1ペアーの雌雄を一つ水槽で飼い始めて36日目でした。
グッピーは稚魚として産むので産仔(さんし)と言います。

飼育環境
水槽:横幅30cm容量10リットル
濾過:エアーリフト底面(南国砂)
水温:26度
照明:器具無し、自然採光
水草:カバンバ、マツモ、アナカリス、それぞれ少量(生育実験中)
水換え:3、4日間隔で3分の1換水
餌:100円均一の熱帯魚の餌

2,3日前から雌グッピーの体形が怒ったフグの様に膨らんでいたので、人工水草の他に、市販の生椎茸が入っていた網袋に小石を入れた物を幾つか沈めておきました。
30cm水槽なので、グッピーには人工水草と網袋で迷路の様に見えたでしょう。
もちろん、生まれた稚魚が親魚に食 べられないようにする為です。

そして、36日目の朝7時、夜間の保温の為に水槽に被せておいた発泡スチロール箱を取ってみました。
雌グッピーの体は膨らんだままで稚魚の姿も見えません。
ところが、9時過ぎに見てみると、数匹の稚魚が泳いでいました。
急いで人工水草と網袋を水槽内で揺すりながら引き上げ、親魚を別容器に移し、 水槽内を掬い網で掬ってみると、稚魚が30匹ぐらい居ました。
グッピーの稚魚と親魚の混泳写真
グッピーの稚魚の写真
その後、念のため下写真の様に網袋だけ沈めておいたのですが、夕方まで3匹産みました。

30cmという小さな水槽ですが、親グッピー2匹だけのせいか、網袋だけでも稚魚は生き残ることが出来たようです。

稚魚は醤油が入っていた1リットルペットボトルを上部を切り落とした容器に入れ、親魚が泳いでいる水槽に浮かべています。
(ペットボトルが横向きにならないように、ペットボトルの上部に孔を開けて針金を通し、その針金を水槽の縁に引っ掛けています)
そして、餌を与える前に水槽の水と交換、このとき、餌の残りも出来るだけ棄てるようにしています。

稚魚の餌はブラインシュリンプの乾燥卵を孵化させて上げるのが推奨されていますが、成魚用の熱帯魚の餌を細かく潰して上げています。
生まれてから5日目、気持ち大きくなりましたが、2匹落ちてしまいました。
ペットボトル内の水質悪化が原因か、元々弱い体質だったのか判りませんが、これ以上頻繁に水換えは出来ないので、親が泳いでいる水槽に放ちました。
もちろん、稚魚が避難できるように網袋は沈めておきました。

ところが、2匹の親グッピーは、稚魚が目の前を横切ったときだけ、2,3cmぐらい追うだけです。
翌日になると、稚魚が目の前を横切っても大して気にしていない様子です。
雌雄ともブラインシュリンプなどの生餌を食べたことが無いのかも知れません。

飼育水は、週に2回、2分の1量換えています。
容量10リットルほどの水槽なので、稚魚を混泳させ、給餌回数を多くすると水が汚れます。
生育実験中の水草は、1ヶ月ほどでマツモが当初の20倍ぐらいの長さまで成長しましたが、アナカリスは根と新芽が出たぐらいで殆ど成長せず、カバンバは1.5倍になりました。
週2回の水換えはマツモに合っているようです。

2014年1月30日
1月5日に産仔した雌グッピーが2度目の産仔をしました。
(産仔間隔は25日でした)
1度目は人工水草や網を入れましたが、今回、稚魚が隠れることが出来るのは殆ど育っていないアナカリスとカバンバ、急成長しているマツモだけです。
しかし、例によって、雌雄2匹の親グッピーは邪魔なものがいるぐらいにしか思っていない様子です。
10年以上前にはグッピーを生かしておくのも難しかったのが、今回は殖えすぎるグッピーに悩まされています。
当たり前のことですが、生き物の健康状態は個体により異なるので「良心的な店」で購入するのが飼育の第一歩です。
その良心的な店を探すのが大変な訳ですが・・・

2014年2月25日
水換えで気づいたのですが、生まれたてのような稚魚が数匹泳いでいました。
母魚は破裂しそうなほど腹部が膨らんでいるので、3度目の産仔が始まったようです。
産仔直前のグッピーの写真
写真の上部は水面を覆いつくしたマツモ

2014年3月14日(飼い始めてから約3.5ヶ月)
換水後、マツモを入れる前

この写真には写っていない全長1cmほどの稚魚が5,6匹居るのですが、産仔を3回している割には魚数が少なくなっています。
自然淘汰が起きているようです。
魚数が少なくなったのは仕方ないのですが、人工選別しないと親より綺麗な仔魚は現れないようです。