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ジャンクで売られている一眼レフカメラ用交換レンズで超広角望遠鏡を作る方法

ミノルタの銀塩一眼レフカメラをジャンクで入手しました。
ジャンク品と言って正常に機能するものがありますが、入手したカメラはリサイクルショップで手にしたときからボディー壊れているのが判る代物だったので標準ズームレンズつきでワンコインでした。
ニコンの交換レンズ付なら古いレンズでもマニュアル操作で使えるデジタル一眼レフカメラが存在するのでレンズだけでもワンコインということは無いでしょう。
ニコンの他はカメラマウントの変更やカメラが銀塩からデジタルに移行したときに多くの交換レンズが活躍の場を失ってしまいました。
それはともかく、入手した銀塩一眼レフのレンズだけでも使い道は無いかと考えました。
先ず、思いついたのが天体望遠鏡の接眼レンズです。
焦点距離が35-70mmなの で長焦点接眼レンズになるのでは、と思ったのですが、視野が狭い上に収差が大きくて使い物になりませんでした。

次に考えたのは望遠鏡です。
交換レンズを対物レンズにし、手許にある天体望遠鏡用の接眼レンズで望遠鏡構成してみました。
下写真右はカメラの交換レンズのマウント側ですが、絞りを開閉するレバーがあり、閉じてしまうものでは絞りを開ける方向にレバーを固定しておきます。
超広角望遠鏡にする一眼レフ用交換レンズ
オルソスコピック20mmを接眼レンズにすると非常によく見えました。
(安価な望遠鏡に付属している口径比Fの大きな望遠鏡用接眼レンズ ハイゲン式ではよく見えませんでした)

しかも、交換レンズの焦点距離を35mmにすると、1.75倍という超低倍率なので実視野が20度を超えます。
遠くの物を引き寄せて見るという意味では価値はないですが、視力の弱い方が双眼鏡より広い視野で星空を観たいときには向くかも知れません。
交換レンズは口径比F(焦点距離÷有効口径)が小さいものほど明るく見えます。
実際に望遠鏡として組み立てるときには、レンズのリアキャップに孔を開けて接眼レンズを取り付けるか

厚紙を丸めて筒を作り、交換レンズと接眼レンズがはまるようにすればよいと思います。
しかし、お金を掛けて作るほどのものではありません。一興です。