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太陽光を使ってカルキ臭を消す簡単な方法

2020年1月31日作成

象印の電気ポットCH-CE10-WGを買った。容量1リットルの小さな電気ポットですが、消費電力が430Wなので1リットル沸かすのには10分以上掛かります。その代わり、140mlを1分程度で沸かす電気ケトルと違ってコンセント部分が熱くなるとかブレーカーが落ちるような心配はありません。かつ、内容器がステンレスなのでプラスッチク臭の心配もありません。
しかし、500mlを沸かして冷める前に飲み切ってしまうという使い方ぐらいしか無い電気ポットです。

この電気ポットで困るのは水道水をそのまま沸かすとカルキ臭が酷いことです。この電気ポットCH-CE10は沸騰する前に保温に切り替わってしまいます。カルキ臭は2,3分間ぐらい沸騰させて置けば消えるのですが、沸騰しないので臭いが消えないのです。沸騰する前に保温に切り替えてしまえば、沸騰後に保温に切り替えるのは温度だけで済みます。間違っても沸騰が止まらない故障は起きない訳ですし、空焚き防止装置も100度前に作動させれば済むのですから安全性が高くなります。切り替わるときに機械的な音がするので、電子制御では無くて熱膨張率が異なる金属を貼り合せたバイメタルをスイッチに使っているのかも知れません。

スーパーでペットボトル入りの天然水を買って来て使えばこの電気ポットでもカルキ臭はしないですが。
スーパーで見かけるボトルを買うと何回でも無料で水がもらえるものにしようかとも思いましたが、この水は逆浸透膜を使っていてカルキ臭はしませんが、純粋なH2Oでミネラル分が無いので飲料水には向きそうにありません。「水清くして魚棲まず」では無いですが、陸上生物もミネラルたっぷりの海から上がってきたとすれば少しはミネラル分を含んでいる水を飲む方が自然です。

次は浄水器ですが、この電気ポットの購入価格と同じぐらいします。管理の悪い浄水器がばい菌の温床になるという話もあるので物臭の私には浄水器は向きそうにありませんが、100円ショップのダイソーに蛇口に付ける小さな浄水器があったので試しに使ってみました。不織布と活性炭だけの簡単な浄水器ですが、カルキ臭は軽減されました。

もっと簡単なカルキ臭抜きの方法は、水を太陽光にさらすことです。カルキ臭の原因になっている塩素は太陽光に含まれる紫外線で分解されてカルキ臭も消えます。
お茶が入っていた2リットル入りペットボトルに水道水を入れて栓をし、午前中の3時間あまり太陽光に当てました。
太陽光でカルキ臭を消す方法
沸騰しない電気ポットに入れて沸かして飲んでみると、カルキ臭は気にならなくなっていました。
太陽光に当てると水温も上がるので湯沸し時間も少し短くなるので私的にはベストなカルキ臭抜きの方法です。ただ、消毒の塩素が分解されているので水の保存性は悪くなってしまいます。