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猛暑・酷暑になる理由

2018年の夏は本当に暑い!と思っていたら2019年の夏も暑い!
「子供の頃はこんなに暑くは無かった」とはよく聞くことですが、年配者や年寄りが若い人の不甲斐なさを酷評するときによく言う 「今の若い者はだらしが無い、俺が若いとき・・・」という表現は江戸時代にも使われたと言いますから、 「子供の頃はこんなに暑くは無かった」とい台詞も代々受け継がれて行くのかも知れません。

戯言はさておき、気温が高くなる原因は何か? を考えて見たいと思います。
2018年の酷暑の時には、高気圧という布団が2枚重ねになっていると言われました。 暑いときに布団を重ねて寝れば暑いに決まっていますが、寝る場合は体温が逃げないので暑くなるので、気温が高い理由の布団とは意味が違います。 はっきり言えば「高気圧という布団」という表現が違っています。

気温を上げるような高気圧は低気圧があって生まれます。太陽によって温められた海面や地面付近の空気の分子は運動が激しくなります。 その結果、たとえば1メートル立方中に含まれる空気分子の数が減るので空気1メートル立方の重さが軽くなります。 軽くなるので空気は上に行きます。そこの空気が無くなるので周囲からそこを埋めるように空気が流れ込み、また、温められて上に行くので 空気は上昇気流を作って次から次へと昇っていきます。
上昇気流に乗って上空まできた空気は上空の冷気によって冷されます。冷された空気の分子は運動を抑えられるので空気1メートル立方当たりの重さが重くなるので下方に向かいます。 次から次へと重い空気が流れてくる地表付近は空気が圧縮されます。 圧縮というのは狭い空間に押し込められ続けることなので空気分子の動きは制限されるので余ったエネルギーが熱なって温度を上げます。
低気圧から吹き上げた大気が下降して高気圧になると空気が圧縮されて暑くなる説明図
この様な高気圧が一つ出来ている上に、もう一つ高気圧が出来ると地表付近では更に気温が上がります。
空気の温度が上がると空気中に含むことが出来る水分量が大きくなるので雲が出来ずに晴れ、太陽光が地面まで強く届くので地面の温度が上がり、 地面が空気を温めて更に気温が上がります。

高気圧や低気圧と呼ばれるものには、周囲から比べて気圧が高いから高気圧、低いから低気圧と呼ばれるものがありますが、 この場合は心配するほど気温は変化しません。 大気の圧縮による気温の上昇よりも、温かい空気や冷たい空気を運んでくるかどうかによって気温が大きく変化します。

空気の圧縮で気温が上がる例にはフェーン現象があります。乾いた空気が高い山から吹き降りると、 地面付近では空気が圧縮されて温度が上がります。
フェーン現象で暑くなる説明図