自由研究の手引き:植物の色素は酸やアルカリ性で変化するか調べる

酸性やアルカリ性を調べるには リトマス試験紙 がありますね。
ちょっと大きな薬局で数百円で買えるものですから、私たちでも便利に使えます。

リトマス試験紙は、 リトマス苔 という苔の色素を紙に染み込ませたものですから、身近にある植物の色素でも使えるものがあるかも知れません。
良く知られているのは、 アサガオ の花の絞り汁ですが、その他にも ムラサキキャベツ、 パンジー、 ツツジ、 ベゴニア、ゼラニウム 、 などの草花の花、変わったところでは 黒豆 を水に浸して出た色素やカレーの黄色の因である ターメリック など。

植物の色素で水に溶けるものは、 アントシアン と呼ばれる色素で、酸性アルカリ性で色を変えます。
リトマス試験紙に使われている色素もアントシアンです。

アントシアン色素は、花などを潰して水に浸ければとれますが、水の代わりにアルコール(消毒用)を使えば長い期間使えます。
色素にはアントシアンの他、 カロチノイド (脂溶性:人参など)、 フラボノイド (水溶性)があります。
カロチノイドは酸アルカリを知るには使えず、フラボノイドは反応が鈍いものです。

色々な植物からとった色素が酸やアルカリで、どのように変化するか調べてみてください。
酸は食酢( 酢酸 )や クエン酸 、アルカリは重曹( 炭酸水素ナトリウム )が便利に使えます。

反応が鋭くて、紙に染み込ませても長い期間を使えるものが見付けたり、或いは使えるように工夫するもの面白いですね