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スマホで望遠鏡に天体を誘導?

スマートフォンにはX軸Y軸Z軸に対しての本体の傾きを検知するセンサーが付いていますが、このセンサーを使って、スマートフォンをかざした方向に見える天体を、スマートフォンの画面に表示する「Google Sky(無料)」というアプリがあります。

Google Sky には検索機能があり、たとえば、「月」を検索すると、画面に矢印が現れ、矢印の方向にスマートフォンを動かし続けると、月の見える方向にたどり着くことが出来ます。
この機能を使えば、天体望遠鏡を見たい天体に容易に向けられるのでは無いか? と考えました。
正直言うと、精度がそこまで無いとは思っていましたが・・・

そこで、材料費を掛けてスマートフォンを望遠鏡に載せる台を作る前に、ダンボールで台を作って試してみました。

次に、 望遠鏡の視野に月を入れ、スマートフォンで月を検索し、望遠鏡とスマートフォンの傾きを調整します。
下写真です。

そして、スマートフォンで金星を検索して、矢印の方向に望遠鏡を向けましたが・・・
方位は5度ぐらいは軽くずれ、高度はもっとずれて役に立ちませんでした。
望遠鏡の目盛り環を使って誘導した方が簡単で正確でした。

誘導精度に関しては改善の余地があるかも知れませんが、冬季、寒気で冷えたスマホをすぐに暖かく湿った屋内に入れてしまうと、結露によってスマホが故障したり、水濡れ検知のシールが滲んでしまうことがあるのでご注意ください。