七草粥

お正月も3が日が過ぎると、スーパーのチラシには七草粥に入れる草の広告が出てますね。
昔の人は、中国からの黄砂が疫病を運んでくると信じていて、春、黄砂が飛んで来る前に芽吹いたばかりの野草を食べて備えたという説があります。
野草に限りませんが、植物の新芽には病原菌に打ち勝つ成分が多く含まれています。

七草は、
  • せり
  • なずな
  • おぎゃう
  • はこべら
  • ほとけのざ
  • すずな
  • すずしろ
ですが、問題は「ほとけのざ」です。

七草粥に入れる「ほとけのざ」は、『タビラコ』または『コオニタビラコ』と謂われる3~5月に黄色い花を咲かせる植物です。
この植物の古名が「ほとけのざ」で、現在、「ほとけのざ」と謂われる紫の舌状花を付けるものは毒草です。
鑑賞用の七草セットには間違って、現在の「ほとけのざ」が入っている事もあるようです。
七草摘みに行かれる方はお気を付け下さい。

『コオニタビラコ』は水田の畦のような湿り気のある所に生えていますが、私の住んでいる所では市街化が進んでいることもあってか、あまり見られません。
圧倒的に多く目に付くのは、現在の「ほとけのざ」です。