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鉛バッテリー サルフェーション除去装置 RVBL-1001

(2021年2月8日作成 2021年4月29日計測数値更新)

倒産品だというサルフェーション除去装置RVBL-1001を入手しました。
自作したパルス充電器や鉛バッテリー修復器kawish KF-2C は鉛バッテリーを自動車から降ろして使うものですが、RVBL-1001はRemix QIC-10 サンダーUPⅡと同じで自動車に搭載中のバッテリーに接続するものです。
サルフェーション除去装置RVBL-1001
プラスチックの筐体から出ている赤いコードをバッテリー端子のプラスに、青いコードをマイナスに接続します。
説明書によれば、エンジン始動中のバッテリー充電中がサルフェーション除去効果最大(青LEDが2秒毎に点滅)、非充電中はサルフェーション抑制(青LEDが5秒毎に点滅)、電圧が低下すると停止(LED消灯)になります。

実験用のバッテリーにRVBL-1001を接続し、バッテリー電極間に定電圧電源を接続しました。
RVBL-1001、バッテリー、定電圧電源を並列に接続することになります。
RVBL-1001の動作状態を示すLEDが2秒毎に点滅し始めたので、ホッとしたの束の間、オシロスコープを当ててみてもパルスが確認できません。
バッテリーとの接続を外し、定電圧電源とRVBL-1001だけにしてオシロを当ててみると、パルスが確認できました。
サルフェーション除去装置RVBL-1001のバッテリー未接続時出力波形
尖頭値が基準電圧より15Vぐらい高いパルスが出ているのですが、、、
自作したパルス充電器を逆接続してスイッチング用MOS-FETを壊した時にもバッテリーを接続すると波形が出ずに、バッテリーを外すと波形が出ました。不良品を買ってしまったのか?
とりあえず、接続を戻してバッテリーが回復する兆しが見られるか実験中
サルフェーション除去装置RVBL-1001実験
2月22日内部抵抗が34mΩ台まで下がっていますが、季節外れの陽気で室温が高かったためです。しかし、容量は変わりませんでした。
4月29日内部抵抗が33.57mΩまで下がっていますが、室温が上がったためでしょう。

日時 容量 内部抵抗 表面温度 開放電圧
2021/02/08 13:07 30% 39.70 9.3 13.77
2021/02/18 17:07 40% 36.92 8.7 13.69
2021/02/25 18:05 40% 36.36 10.5 13.70
2021/03/18 17:16 40% 35.25 13.6 13.67
2021/04/29 18:07 40% 33.57 17.2 13.59

12日にオシロスコープを当ててみましたが、バッテリーを繋ぐとパルスは全く計測されません。私が購入したRVBL-1001は壊れているようです。
と、思いながらも13日に計測をしてみると、今まで何度測っても尖頭値1mVのパルスも確認出来なかったのに、基準13.7Vの上に尖頭値2V弱と1V弱の2つのパルスが出てきました。
サルフェーション除去装置RVBL-1001のバッテリー接続時出力波形
はんだ付けが浮いているとかで接触不良個所があるのでしょうか・・・