夕焼け空に浮かぶ水星と金星を撮影
2011年11月14日は、水星が東方最大離角でした。
水星は太陽に近いために、地球から見ると太陽の見える方向近くに見えます。
そのため、太陽の光が邪魔になって見ることが出来ません。
唯一見ることが出来るのは、地球から見て太陽と水星が最も離れて見える東方最大離角と西方最大離角の前後数日間だけです。
しかも、東方最大離角のときは日没後、西方最大離角のときは陽の出前の、それぞれ数十分間です。
更に、見える高度が低いので、空の低いところまで雲が無いときに限られます。
ですから、水星は肉眼で見える五大惑星の一つでありながら見るのが難しい惑星です。
また、水星が見える時刻は空が明るいので、指定した天体を自動挿入できる望遠鏡なら容易でも肉眼では見つけ難いことが更に難しくしています。
幸い、11月14日の東方最大離角の前後では宵の明星(金星)がよい目印になりました。
水星は金星の下2度ぐらいのところに見えましたから双眼鏡で容易に見つけることが出来ました。
視力の良い方は裸眼でも水星が見えるかも知れませんが、水星を見つけるには双眼鏡が便利です。
コンパクト双眼鏡よりズーム無しのが天体観測にはお勧めです。
下写真の上部の白い点が金星、写真中央の白い点が水星です。
撮影データ
2011年11月15日17時16分撮影
ニコンD40
NIKKOR-S Auto F1.4 f=50mm
ISO1600 F1.4 40分の1秒
水星と金星部分だけをトリミングしてあります。