高倍率コンパクトデジカメでオリオン座を撮ってみた
近頃流行らない物の1つにカメラがあるようです。
その背景には、スマートフォン内臓カメラの高性能化があるのですが、銀塩フィルムカメラの現像の真似事をしたことがある私はスマホのカメラが苦手です。
東京ガスの工場跡地で有害物質が出て問題になっている豊洲市場の写真から柱が傾いているなどと話題になるスマホ内臓カメラです。
広角カメラで撮れば、歪んだり、本来平衡であるべき二本の柱が傾いて写るのはカメラ小僧の端くれでも解りきっていることで・・・
建築物と人物を広角レンズカメラで撮るのは面白写真が欲しいときだけです。
建築物は標準から望遠レンズで撮り、それでも傾いているときは再生時にあおり修正します。(人物、特に女性は望遠です)
その元カメラ小僧も入門用小 型一眼レフカメラでも重く感じるようになって、光学倍率60倍と謳っている「NIKON COOLPIX P610」をやっと手に入れました。
このカメラは手振れ補正機能が秀逸で、手持ち60倍で月面上のクレーターが判る写真が撮れます。
このままで簡易な月カメラ、レンズの前に適当な減光フィルターを置けば太陽黒点も撮影出来そう。
同型カメラや上位機種で撮った月はネット上にたくさん上がっていますが、星座を撮ろうとすると絶望的です。
露出時間の最長は15秒、一眼レフなら15秒間あれば肉眼で見えない星まで写すことは可能なのですが、 NIKON COOLPIX P610は、露出最長の15秒にすると、感度はISO100に固定され、レンズの明るさFは最も明るいときで3.3です。
特に感度の低さが何とも絶望感を強くさせます
嘆いてみても仕方が無いので、3月中旬のすっきりしない空気の中でオリオン座にカメラを向けてみました。
カメラはカメラ用三脚を使った固定撮影で、シャッターは手押しです、セルタイマーを使えば良いのに
F6.7 焦点距離4mm 露出時間15秒 ISO100
このカメラは白黒ですが感度ISO12800にすることが出来ます
F3.3 焦点距離4mm 露出時間1/2秒 ISO12800
焦点距離4mmは35mm判カメラ換算で24mmです。
3等星ぐらいは何とか写るようですが、恒星にカメラを向ける気にはなれません
超望遠で木星はどのくらいまで写るか?、機会をみてチャレンジしようと思います。