一般用白色LED電球で植物は育つか?
照明用LED(高輝度発光ダイオード)の発展に伴って、植物育成用LED電球が植物栽培愛好家にまで広まってきました。
最も身近に見られるのは鑑賞魚や水草を育てるアクアリウム用の照明です。
今までアクアリウム用には蛍光灯が使われてきま したが、今では ホームセンターの観賞魚用水槽の売り場には必ずと言っていいほどLEDを使ったものが売られていますし、 水草売り場の水草の上には、白色、赤色、青色のLEDが光を放っています。
植物栽培用のLED電球は光合成が効率的に行われる青色と赤色を出すLEDによって構成されています。
LEDは電球や蛍光灯と異なって狭い範囲の波長の光(単色光)しか出さないために、青と赤のLEDが使われるのですが、 私たちの家で照明用に使っているLED電球は、光が当たった物が自然な色に見られるように人間には白色光と感じられる光を出しています。
この方法には、青色を発光させ、この光を黄色の光りを出す蛍光物質に当てることによって、青色と黄色の補色関係を利用するもの。 青色を発光させ、この光を赤色と緑色を出す蛍光物質に当て、赤、青、緑の光の三原色を利用するもの。 3個のLEDを使って、最初から、赤、青、緑の光の三原色を利用するものが、あります。
LED3個を使って赤緑青を発光させるものが一番優れていて価格は高くなるので、安いLED電球は蛍光物質を利用する方法でしょう。
蛍光物質を利用するものは今までの蛍光灯と同じです。蛍光灯は紫外線を出してそれを蛍光物質に当てて光を出しています。
こう考えると、効率に目を瞑れば、一般用白色LED電球でも植物は育つのでは無いか?
少なくとも青色の光は出しているのですから植物は育つはずです。
と考えて、最も製造コストを抑えて作られているであろう 「ダイソーの昼光色LED電球40W型相当(消費電力4.4W)」の光でホテイソウが育つか実験してみました。
幅24cm、奥行き15cm、高さ22cmのガラス水槽にホテイソウ1株、メダカ6匹を入れ、デスクライトの白熱電球をLED電球に換えて、 下写真の様に水槽に近づけました。
水槽を置いた所は太陽光の間接光もあまり当たらないところです。
実験開始は、2017年5月8日
開始時のホテイソウは下写真のとおり、赤い線は水面とガラス面が交わった所で、2本の赤い線の間隔は約15cm
実験開始から14日後、5月22日の写真
この間、1日12時間LED電球を点け、2日に1度の割合で水槽の水半分を換えました。
私の想像以上に大きくなっていたので効率を問題にしなければ一般用LED電球でも植物栽培は出来る手ごたえを得ることが出来ました。