身近な自然と科学

ブラックライトで光るものを探す

ブラックライトは私たち人間が見ることが出来る光の紫色よりもっと波長の短い紫外線を出すものですが、 私たちの身の回りには紫外線を吸収して目に見える光を出すものが多くあります。
最も身近なのものは、蛍光灯の蛍光管です。
蛍光灯は電子が蒸気になっている水銀中を流れるときに出す紫外線を蛍光物質と言われる物に当て、その蛍光物質が出す光を照明として使うものです。
その他、白物衣類をより白く見せるために使われることがある蛍光染料や蛍光洗剤。

植物の実や茎葉を切ったり、搾り取った液にブラックライトを当てると光るものがあります。
これは含まれるビタミン類が紫外線を吸収して可視光を発光するからです。
特に明るく光るのはビタミンB2(リボフラ ビン)ですが、カロテンビタミンCなども光ります。
発光したものが何かを見分けるのは難しいですが、水で抽出したものが発光すれば水溶性のもの(ビタミンB,ビタミンCなど)ですし、アルコールや油を使って 抽出したものが光れば脂溶性のものビタミンAビタミンCなど)です。
野菜や果物でしたら、食品成分表で多く含まれているものを探し、それが、水溶性か脂溶性かといった方法でビタミンの種類の見当を付けます。
そして、そのビタミンが多く含まれている違う野菜や果物の絞り液にブラックライトを当て光るか調べます。

ビタミンに限らず、ブラックライトを当てて発光するものは、 その物質の電子が紫外線からエネルギーをもらってエネルギーが多くなり上の順位に上がり(励起状態)から元の状態(基底状態)に戻る-+-ときに捨てたエネルギーが私たちの見える周波数の光になったものです。

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