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吸引式ノートパソコン冷却器を簡単に自作してみた


ノートパソコンのCPUを冷やす内蔵ファンが故障してインターネットで調べていた時に吸引式ノートパソコン冷却器を見かけました。
この吸引式ノートパソコン冷却器は、ノートパソコンの排熱孔から空気を吸い出し、内蔵ファンによる排熱を助けするものです。
市販品購入者の評価は良い評価が多いですが、効果が小さいや外れやすい、邪魔になるとか様々です。汎用の後付け製品にはよくある評価です。
私も購入してみたいと思いつつ、「パソコンの排熱孔から吸い出すだけだろう」と根からのケチが頭をもたげ、 デスクトップ用パソコンのケースファンがあるから自作してみようと思い立ちました。
ケースファンの中古品は、何年か前までは小さい物はハードオフで100円+税で購入できた記憶があるのですが、最近は300円+税ぐらいのしか見かけないのが残念です。
吸引式にするには、ケースファンの四方を囲んで空気の取り入れ口をノートパソコンの排熱孔に絞ればよいので、 蓋無しの四角い箱の横に排熱孔に合わせて孔を開ければよいと考えましたが、百均でMDFボードを買ってきて作るのも手間が掛かります。
そうこう考えている内に、トマトジュースが入っていたペットボトルにケースファンが入るのに気づき、ペットボトルを半分に切断して下半分を使うことにしました。

先ず、ペットボトルの横にノートパソコンの厚み分の切れ込みを入れて、その切れ込みにノートパソコンが挟まるように孔を開けます。
下写真はノートパソコンが挟まるようにペットボトルに孔を開けた写真(2024年11月7日撮影)、赤いテープは切れ込みを深くし過ぎたので塞いだもの
ノートパソコン冷却器自作 ペットボトルに切り込みを入れた写真
次は、このペットボトルの上部にデスクトップ用ケースファンを付けるのですが、ファンの開口部に合わせて円く孔を開けた板を作るのは面倒なので、 発泡スチロール製パックに入った納豆のパックの蓋を使いました。
発布スチロールの薄い板なので、釘をガス火などで熱して発泡スチロール板に挿し込めば簡単に孔が開きます。
下写真は、納豆の蓋に孔を開けてケースファンを取り付けたもの(2024年11月7日撮影)
ノートパソコン冷却器自作 納豆の蓋にケースファンを取り付けた写真
試作段階なので、ケースファンを付けた蓋を切り込みを入れたペットボトルの上に載せただけでノートパソコンに付けてみました。 それが下写真です(2024年11月7日撮影)
ノートパソコン冷却器自作 ノートパソコンに付けた写真
留め具を作っていないので右側に写っているバッグでノートパソコンに押し付けています。

さて、問題は自作の吸引CPU冷却器で効果があるかですね。
室温20度、Avidemuxを使ってハイビジョンのMP4動画ファイルをHEVCに変換している時のCPUの温度を比較しました。
自作冷却器を使わないときは
冷却器無しのデータ
自作冷却器を使ったとき
冷却器自作ありのデータ
動画変換していて冷却器を使っていないときは65度以上になることが多かったですが、冷却器を使っていると5度ぐらいは下がっている感じです。
室温との差が大きいほど冷却効果は高いので室温が高い夏季は若干低くなる程度かも知れません。
市販品のレビューにも音が大きいとありましたが、自作冷却器ではケースファンを使っているので音が大きいです