断線したDCプラグやイヤホンの修理の方法
ラジオやパソコンの周辺機器には電灯線100Vから直接電気を取れるものがありますが、ACアダプターを接続するものがけっこうあります。
ACアダプターを接続する機器で困るのがDCプラグ近くで起きる断線です。
パソコンの周辺機器のように滅多に移動させない物では起こり難いのですが、ラジオのように頻繁にプラグを抜き差しする物ではよく起こります。
DCプラグの値段は数十円ですから取り扱っている店が近くにある方は買って取り替えれば良いのですが、店が遠い場合には、通販を利用するにしても高い買い物になってしまいます。
また、誤使用を防ぐためか特殊な形状なこともあります。
そこで、写真のようにDCプラグのプラスチック部分をナイフなどで削ってプラグ部分と電気的に繋がっている電線を出し銅線を半田付けしました。
この部分にACアダプター本体からのコードを半田付けすれば良いのですが、それでは再びこの部分から断線してしまうかも知れませんから、 手許にあったシリコンのパテでDCプラグを包んでみました。
シリコンのパテは軟質プラスチックやビニールには接着しないので、半田付け部分が動かないようにコードの被覆を剥ぎ、コードも銅線の単線を使いました。
このシリコンパテは、100円ショップで買った金属用の物です(金属用シリコンパテでも絶縁物です)
シリコンパテを使わずに、硬化するゴム系の接着剤で固めたこともありましたが、強度が不足したのか再び断線してしまいました。 電源のプラグだけでなく、イヤホンでも同じように修理できます。
最近やってみたのは、補聴器のイヤホン・マイクのプラグの修理です。
これは、直径2.5ミリで4極のプラグで、マイクの線はシールド線、イヤホンの線は平衡出力となっていて計4本の電線が使われていました。
補聴器のイヤホンマイクのように複雑な線構成の場合には、最悪時にはプラグの差し込む金属部分だけを残して周囲のプラスチックを剥がし取らなければならなくなったときに備えて、 各々の線がプラグの金属部分の何処に繋がっているか、テスターを導通か抵抗測定にして調べてメモして置きます。プラスチック部分を剥いでからでは、線が細いので識別が難しくなります。
こうしておけば、プラグの金属部分にコードを直接半田付けして周囲をシリコンパテで固めてしまうことが出来ます