身近な自然と科学

簡単な捕虫器の作り方

虫を捕まえる「 捕虫器 」には、虫が好きな紫外線 ・紫外線に近い光で集めて 高圧電気で感電させるものや、ペットボトルのような容器に砂糖水を入れておいて砂糖水に誘われて飛び込んできた虫が溺れ死にする仕組みになっています。
前者は 電撃殺虫器 と呼ばれることがありますが、お店の駐車場や出入り口に大きな物が設置されています。小型の物は家庭用として市販されています。
後者は果樹園などで使われます。

今回作ってみたのは、下の画像の左側です。
100円ショップで買った単三乾電池式のLED ライトの上に水の入った透明容器を置いただけです。
ライトの光に引かれて集まってきた虫は水の入った容器に飛び込んで死ぬとい う仕掛けです。
赤色LEDは青色や紫外線に集まる虫集めには適しません。
また、LEDの光は電球と異なって単色に近いので、その色が感じられない虫は集まりません。
消費電力が少ないので虫集めに使ってみましたが、電球や小さな蛍光灯、紫外線を出すブラックライト などで比較してみるとおもしろいです。

材料は中央の画像のとおり、牛乳の紙パック、ところてんが入っていた容器、LEDライトです

捕虫器の作り方 必要な物の写真

LEDライトを立てるために牛乳パックを輪切りにしてライトが入る孔を開けます。
そこにライトを挿し(下の左)、牛乳パックの中に入れ(下の中央)、その上にところてんが入っていた容器を挿し込みます(下の右)

捕虫器の作り方 組み立てている写真
下の画像は、水を入れてライトを点けたところです。
捕虫器の作り方 完成写真

簡単に出来るものなので、夏休みの自由研究などで、 光に集まって来る虫を調べるのに使えると思います。
毒を持っている蜂や蛾などは水に溺れるか、 逃げてしまうので安全に観察が出来るでしょう。

昆虫の研究ではなく殺虫器に使う場合は、木板かアルミ板で外観を作り、蛍光管、電球など虫が集まりやすい光源を使い、電源は家庭用電灯線からとった方が実用的です。