身近な自然と科学

万華鏡の作り方

万華鏡というのは鏡を使った玩具で昔からあります。
子供の玩具と思われていますが、思いもよらない模様が出ることがあるので図画や美術の宿題に困ったときには使い道があります。
百円ショップというには違和感がありますが、ダイソーには完成品と組み立てキットが108円で売られています(2019年7月1日時点)鏡はアルミを蒸着したシート状のものです。

万華鏡は組み立てるのは簡単なのですが、ガラスか鏡の入手に困ります。
厚さ1mmぐらいの板ガラス(窓に使われているガラス)が入手できれば、ホームセンターなどで売っているガラス切り(千円ぐらい)で横3~4cm、縦10cmぐらいの長方形に切って使います。
知り合いにガラス屋さん(窓ガラスを入れるガラス屋さん)がいらっしゃれば 半端なガラスを切ってくれると思いますが・・・
ガラスについては後で考えることにして話を進めます。

材料は

  1. 横3~4cm、縦10cmぐらいの長方形の透明なガラス、または鏡を3枚
  2. 1で用意したものが 透明なガラスのときは10cm×15cmぐらいの黒の紙
  3. 色付きセロハン紙、各色
  4. 色紙少量、各色
  5. 厚紙
  6. ゴム系の接着剤
  7. 接着用のテープ(セロハンテープ、ビニールテープなど)

作り方は、先ず、

  1. ガラス(または鏡)をきれいに拭きます
  2. ガラス(または鏡)の長辺を合わせて断面が正三角形の筒を作ります。
    鏡を使う場合には鏡面(映る面)を内側にして
    万華鏡の作り方の説明図
  3. 鏡を使った場合は4へ
    ガラスを使った場合にはガラスで作った筒を黒紙で巻きます。
    このとき、紙の黒い面が内側になるようにしてください。
    こうすると、透明なガラスが鏡になります。
    夜、窓ガラス越しに明るい部屋の中から暗い外を見ると、自分の姿が窓ガラスに映るのと同じ仕組みを使う訳です。
  4. ガラスで作った筒の両端をふさぐ厚紙を用意します。
    ガラスの短辺より一辺が数ミリ大きい正三角形に切り、その中央に直径1cmほどの円形を切り抜いたものを2枚作ります。
    1枚は光り取り入れる部分なので開けた孔には好きな色のセロハン紙を貼ってふさいでおき、これで、ガラスで作った筒の一端をふさぎます。
  5. 色々な色の色紙を適当に切って、数ミリの紙片をたくさん作ります。
    切り方、大きさ、色、数は好き好きです。
    この紙片で作られる模様が違ってきます。
    この紙片をガラスで作った筒の中に入れて、のぞき孔を付けた厚紙で筒をふさいで完成です。
    (のぞき孔にも透明なガラスを貼っておくとなお良い)

    さて、鏡やガラスが手に入らない場合ですが、透明なアクリル板のように裏に黒い紙を貼ったら鏡のように映るものを探してみてください。
    歪まないできれいに映るものです。
    歪んだら歪んだで変わった万華鏡が出来るとは思いますが・・・  
    鏡、鏡になるような物が手に入らないときは、市販されている万華鏡を分解して、自分好みに作り直すという手もありますね。  
    また、ガラスを正三角形に組み合わせましたが、正六角形に組み合わせてみたり、色々工夫してみてください。
    万華鏡の原理は、中に入れてある小さな色紙が鏡によって反射されて鏡の向こう側にあるように見え、この現象が複数の鏡の組み合わせによって規則的に繰り返されることによります
    万華鏡が複雑な模様を見せるしくみの説明図