楊枝で作るログハウス模型
夏休みの宿題用に簡単に作れる、木の家の模型を考えてみました。
木工工作と言うと、木材やノコギリなどが必要ですが、ここで考えた家は、楊枝を積み重ねて作るので、格安で、部屋も汚れません。
作る模型の家は、 丸太小屋、ログハウス(Log-House)風です。
先ず、どんな家を作るか考えて簡単な設計図を書いておきます。
古風な民家、自分が住んでいる家、住みたい家、或いは城、橋、自動車なんでも良いですが、どのように楊枝を貼り付けて作るか考えておきます。
次に楊枝を積み重ねて家の壁や屋根を作ります。
楊枝1本1本に接着剤をつけて積み重ねて作るのが本式のようですが、ここでは簡便な方法にします。
先に考えた設計図から壁の大きさより少し大きめの薄い紙を用意します。
厚い紙の方が工 作は簡単ですが、厚紙を使うと紙で作った家に楊枝を貼り付けたように見えてしまいます。
この紙を、汚れてもかまわない平らな板の上に広げ、片面に木工用か紙用の接着剤を薄く延ばします。
そして、下図のように、接着剤を延ばした紙の上に楊枝を並べていきます。
楊枝を紙に押さえつけたとき、楊枝の側面に接着剤が少しあふれるぐらいの量の接着剤を紙に延ばします。
このようにすると、楊枝同士が付いて強度が増します。
しかし、接着剤が楊枝の表側に出てしまうと出来上がりが汚くなります。
汚くなってしまったときは、よく乾いてから紙やすりで削り取ります。
紙に楊枝を貼り付けていくと、楊枝を並べた面が平らでなくなることがあります。
このときは、楊枝を貼り付け終わった後、接着剤が生乾きの間に楊枝を貼った上から平らな板や本を載せて曲がりを矯正します。
このとき、板や本と楊枝との間に食品を包むラップやビニールなどを挟んでおくと、万が一、接着剤が表面に出てきても板などに付かないで取れます。
ポリエチレンや塩化ビニールなどに着く接着剤は特殊なものしかありませんから。
壁の横(幅)の長さは設計図どおりになるように楊枝の数を並べます。
縦(高さ)はなるべく楊枝の長さの整数倍を使えるようにした方が楽ですが、どうしても整数倍にならないときには、よく乾いてからナイフで切ります。
家の窓の部分は楊枝を並べて貼り付けません。
窓は家が出来上がってからナイフで紙を切り落とします。
壁や屋根が出来上がったら、図のように組み立てます。
壁や屋根の接合部は接着剤で貼り付けます。
この種の模型は、楊枝を使っていると分かるところが良く、評価は良し悪しは、楊枝を綺麗に並べて作っているかどうかです。
家の中に豆電球で点けたり、周囲に庭の模型などを配するとおもしろいです。
楊枝の代わりに、枯れ枝の細いものを使うと風情がありますね