100円ショップで買った湿度計を分解してみた
100均で湿度計を買ってみました。
容易に入手できる物では 乾球湿球湿度計 より正確な湿度計は無いと思っているので、初めから期待は無かったのですが・・・
上写真左が正面、中央は裏蓋を開けて、右は中央の写真の中央部を拡大したものです。
右の写真を見て解るように、湿気によって伸び縮みする物を螺旋状にして、その一端を固定し、他端に針をつけたものです。
螺旋状にした物が吸湿によって長さが変わると、その変化が湿度を示す針を動かすようになっています。
螺旋状に巻いてあるのは、吸湿によって長さが変化するものを出来るだけ長くとるためです。
たとえば、ある湿度の変化幅で長さが1%変化する物を使った場合、長さ1cmで は0.1mmしか変化しませんが、長さが10cmあれば1mm変化するので、針を大きく動かせます。
ところで、パッケージに書かれている「主な材質」は、ABS樹脂、ポリスチレン、ポリプロピレン、マグネットです。
ABS樹脂は筐体(ケース)、マグネットは湿度計を鉄製品に付けて固定するもの、ポリプロピレンは全く吸湿性がありませんから、螺旋状になっている物はポリスチレンでしょうか。
この部分(螺旋状になっている物)を温度で長さが変化する物に変えれば寒暖計になります。
肝心の精度ですが、100円ショップで売っている寒暖計2本で作った 乾球湿球湿度計 と比べてみました。
湿度の変化に直ぐに反応するのは、乾球湿球湿度計です。
この湿度計は、値を指示するまで1~2時間掛かります。(パッケージに書かれている注意書きのとおり)
そして、私が買ったものは、指示値は乾球湿球湿度計と比べて5~10%ほど低くでました。
乾球湿球湿度計の方も105円で、精度はプラスマイナス1度の代物ですからそれで作った湿度計の指示値も正確とは思えませんが、この湿度計よりは正確に思えます