Dynabook TX66 が再起動を繰り返す

ジャンクのDynabook TX66 を購入してしまいました。
「してしまいました」というのは、この機種がACアダプターを使うと再起動を繰り返すという曰く付きの一つだとは知らなかったからです。
最初の30分間ぐらいは正常に動いていたので、これは難を逃れたものだとホッとしていたのですが、やはり、その後はバッテリーでしか使えなくなりました。
ジャンクでも故障箇所があれば書いてある店だったのでこんな故障持ちだったとは、油断でした。

再起動の原因は、CPUの真裏に付いているプロードライザ(NEC TOKIN社製コンデンサー)の劣化によって、 CPUの負荷が大きくなったときにノイズを吸収できずに再起動になるということです。
PCに実装されているNEC TOKINN社製コンデンサーの写真
バッテリーやバッテリーの接続端子から直接給電する方法で再起動が無くなるのは、 ACアダプターから電源を供給しているときよりノイズが弱いからで、プロードライザの傷みが酷くなると、 バッテリーを使っても再起動を繰り返し、最終的には起動すらしなくなるようです。

修理法は、このプロードライザを取り替えます。
プロードライザは基板にべったり付けられているので、

  • 少しずつ削り落とす
  • 熱容量が大きいハンダゴテで加熱して取る
  • 小型のヒーターガン(ホットガン)で一気に加熱して取る

等の方法で取り除きます。
ヒーターガン(ホットガン)を使うと綺麗に取り除けるようですが、他の部分まで傷めてしまう危険があるので慣れていないと出来ませんね。
プロードライザを綺麗に取り除くと、下図のようにコンデンサーを接続する部分が現れます。
新しいプロードライザを取り付けるのが正等の修理法ですが、プロードライザに当たり外れがあるようです

その他、CPUの横に付いているR36Wと刻印されたインダクター(コイル)の値を変える方法もあるようです。(この方法は、インダクターの値が公表されていません)


ACアダプター使用時に再起動を繰り返し、バッテリー使用時は正常に動作するときに、先ず、試してみる価値があるのは、価格コムの掲示板に登校された方法(プロセッサーのデバイス更新操作)です。
デバイスマネージャーで「プロセッサー」を見ると、TX66は2コアーのCPUなので下図のように、同じものが2つ表示されています。 (Coreが2つ)
デバイスマネージャー1
このひとつひとつに下記の操作を行います。
一つ目のCoreを選択して右クリックし、
デバイスマネージャー2
ドライバーソフトウェアーの更新を開き、ドライバーをパソコン内から選択するようにすると、下画像の様に出てきます。
ドライバーソフトウェアーの更新の図
先ず、Intel Processorをダブルクリックして、Intel Processorをインストールします。
再起動を求められますが、キャンセルして、今度はプロセッサをダブルクリックします。
また、再起動を求められますが、キャンセルして、同様の事を二つ目のCoreにも行って、最後に再起動をします。
私が入手したDynabook TX66は、今のところこれでACアダプターで使えています。

追記
その後、1ヵ月ぐらいで起動しなくなりました。