STEADY フィットネスバイクST102の音が鳴るのを止める方法
リサイクルショップでSTEADY フィットネスバイクST102 の旧型モデルを入手しました。
インターネット上の口コミでは、音が静かという高評価の一方で、新型モデルでも“左側のクランクが緩む”とか“漕いでいる内にポコポコよいう音が鳴ることがある”という悪いものがありました。
私が入手したフィットネスバイクも漕いでいる内に左側クランクのネジが緩み、また、漕ぐときの回転に同期してポコポコという音が派手に鳴り出しました。
音が鳴るときは「クランクのネジを締ろ」いうのが販売元の見解らしいのですが、結論から言うと緩んでいるネジを締め直しただけでは直りません
自転車から音がする場合は、前輪・前のギア・ペダル・チェーン・後ろのギア・後輪と動いている部分全てから音が出る要素があり、 しかも、悪いことにその音がフレームに伝わって何処から音が出ているから判らないことが多いです。
しかし、フィットネスバイクの場合は、モーター部と言われている下写真の部分しかありません。
で、音が鳴る原因は、モーター部を分解していないので推測ですが、ペダルを踏んで回転させる部分の回転軸がぶれることによって その軸に接続されて一緒に回転している円盤状の物が近接している物に接触するのか? その軸にベルトが掛かっていたら偏心していることにベルトのずれから振動しているか?
この型のフィットネスバイクと同じように磁石で漕ぐときの抵抗力を作っているスピンバイクの場合は、ネット上で検索すると、 AIが「負荷調整ダイヤルを左に回せ」と答えてくれました。左に回すと負荷が弱くなるのですが、これは磁石と回転する金属板の間隔を広げりことを意味します。
磁石を使っている型は、金属板の近くで磁力が変化するときに金属板に発生する渦電流を利用しています。金属板と磁石の間隔を広げれば渦電流が小さくなって金属板が音を立てることは無くなります。
音が出る原因が何であれ、漕いでいる時の回転と音が同期していれば、クランクが付いている軸(下写真のB)が偏芯しているのです。
偏芯する原因は、ペダルが緩むことから推測すると、ペダルの軸がクランクのついている軸に平行に付けて無いからです。
上写真の軸Aと軸Bが360度どの方向から見ても並行でない場合には、ペダルを踏みこむ力を分解してみると下図の様になり、横向きの力Fが働いてクランク軸が横方向に引っ張られます。
クランクの軸受けが堅牢に出来ていれば軸の偏芯は防げるはずですが脚の踏み込む力は強いですから。
難しい話はともかく、ペダルをクランク軸と平行になるように取り付け直せば、ポコポコと派手になる現象は収まります。
私が中古で入手したフィットネスバイクST102 旧型モデルは、左側のペダルが半分ぐらいねじ込んでありした。ちょっと見では判りませんでしたが、斜めにねじ込んだので奥までネジが入らなかったのです。
そこで、ペダルを外し、クランク軸に平行になるように注意しながらペダルをねじ込ませました。ネジ山が崩れてしまっているので、新しくネジ山を作るように押しながら15mmのスパナで回して行きます。
もちろん、潰れてしまったネジ山の上に新たにネジ山が作れる保証はないので、保証期間内でしたら販売元に「音が鳴る」と相談した方がよいです。