1食分の米飯はレトルト白米と少量炊飯のどちらが経済的か?
淋しい独り住まいになって2年余り、電子レンジでチンするだけで食べられるレトルト白米飯を食べていました。 少々不経済だとは解っていても容器のまま食べていればご飯茶碗も要らないし、こんな便利な物はありません。
しかし、少々厭きた気がしないでもありません。2018年10月半ば、某所で新米祭りをしていたので「魚沼産コシヒカリ」をその場で精米してもらって買いました。
炊飯器は2年前に購入したまま箱に入ったままの3合炊きがあります
この際、市販のレトルト白米と炊飯器で1人分を炊いたときはどちらがどのくらい経済的なのか定量化してみました。
使用する炊飯器は今となって旧型になりますが、象印の「極め炊き NL-BA05 0.54Lサイズ」です。直接加熱方式なので、最新の高価なIH方式などと比較すれば劣るのでしょうが。消費電力495W。
消費電力の測定は、「ワットチェッカー TAP-TST5」で行いました。
- 白米300グラム(付属計量カップ2杯)のとき
炊き上がりまで60分、炊き上がったご飯の重さは730グラム、消費電力0.14kW - 白米150グラム(付属計量カップ1杯)のとき
炊き上がりまでの時間57分、炊き上がったご飯の重さは370グラム、消費電力0.11kW - 白米75グラム(付属計量カップ2分の1)のとき
炊き上がりまでの時間60分、炊き上がったご飯の重さ189グラム、消費電力0.13kW
半カップ炊いたときのご飯は少々軟らかめだったので水が多かったようですが、消費電力は大して変わらないと考えてよさそうです。これは、内釜が厚いので、米や水量に比較して熱エネルギーの消費が多いからだと思います。大食いの方と食事をしていれば、少しぐらい多く食べたところで目立たないのと同じ理屈です。
ここで少々くだらない計算をしてみます。
精米5キログラムで200グラムのレトルト白米が幾つ作れるか?
精米150グラムで炊き上がりが370グラムですから
150:5000=370:X
となり、Xを求めれば、精米5キログラムで炊き上がりのご飯の重さが判ります。
Xは、約12333グラムで、200グラムのレトルト白米約61個分です。
炊飯に掛かる電気量は、189グラムのご飯を作るのに0.13kW掛かったので、200グラムのレトルト白米飯1個分でも0.13kW掛かると仮定すると、0.13kW×61個で7.93kWになります。
白米5キログラム2千円、電気料金1kWで27円とすると61個のレトルトご飯分は、(2000+7.93×27)で消費税8%で2392円になります。
レトルト白米の種類・売価は多様ですが、私が知っている「さとうのご飯」の5個入りの最安値が税込み429円なので61個分では約5234円です。炊飯すれば、水道代なども掛かりますが、だいたい半分の出費で済むということでしょうか。 ご飯200グラムでは足りない方や美味しいご飯が食べたい方は、自分で炊いてもレトルト白米飯を買ったのと同じか安くなるかも
追補
3合炊いてみたかったのですが1日では食べ切れそうも無いので、米2合に市販の大豆の水煮155グラムを入れて豆ご飯を作ってみました。
掛かった時間は66分、消費電力は0.2kWでした。白米3合を炊いても似た様な消費電力になりそうです。
5合炊きの炊飯器で1合を炊くのは美味しく炊けても大きな内釜の温度を上げることには変わりは無いので電気料的には不経済という、ごく当たり前の話でした。