身近な自然と科学

自由研究の手引き:アリの巣の観察法

アリを飼うだけならどんな容器でもかまいません。
たとえば、植木鉢(なるべく素焼きのもの)に土を入れ、逃げられないように網などで蓋をすれば良いのですが、巣を観察したいと思えば、下図のような物が良いです。
ガラスで作れれば傷が付き難いので最高ですが、自作するなら透明なアクリル板で作ると簡単です。
アクリル板、アクリル用の接着剤、アクリル板を切る道具などは、ホームセンターなどで手に入ります。


上のような容器に土を入れます。
そして、 土の表面だけに光があたるようにして、その他の土の部分は、黒い紙などでおおって暗くしておきます
自然の環境なら地面だけが明るくて、地 中は光が当たらないのですから観察用飼育箱でも同じにし、巣を観察するときだけ黒い紙などのおおいをとり、観察が終わったら次の観察までまたおおって暗くしておきます。
アリは、同じ巣のアリを捕まえてきてください。
同じ種類のアリでも巣が違うと喧嘩をするようです。

上の図のような観察用飼育箱を作るのが面倒だと言う方は、市販の昆虫用飼育ケースや金魚を飼うときに使う水槽と網戸に使う網を使って下図のようなものを作ってください。

黄色い部分に丸めた新聞紙などを詰めますが、ぎっしり詰めないで、空気が出入りするようにしてください。網を通して土に空気が触れるようにしておかないと、アリが窒息してしまいます。
アリが逃げ出さないように上を網で塞ぐのも忘れないで。

ガラス瓶でも飼えると思いますが、底や奥の方まで空気が出入りするような工夫が必要です。