自由研究の手引き:光に集まる虫を捕まえる方法
多くの昆虫は光源に向かって飛んできます。特に人間の眼には見えない紫外線が好きです。紫外線というのは紫より波長の短い光で人間には見えません。
本格的に光を使って虫を集めようとすると、紫外線が多く出す専用電球か水銀灯、家から離れた所でするなら、キャンプや屋外作業などで使う移動用発電機が必要です。
でも、夏の夜、窓を開けて置くと虫が入ってきてしまうように、普通の電球や蛍光灯でも集められます。
簡単に実験するには、光源として明るい懐中電灯を使います。
光の色によって集まる虫が変わるか
調べるには、懐中電灯の光の出る部分に色つきのセロファン紙、または色つきの薄いビニールをかぶせます。
本格的にするには、光源として家庭用100ボルト電灯線(家庭に来ている電気)用の照明器具(屋外用ライト、白熱球スタンド等)を使い、 電球に色つき電球を使います。
注意1:集まって来る虫の中には、猛毒を持った蜂、蛾などがいる場合もあるので、帽子、手袋、長袖、長ズボン等の 服装にし、知らない虫を手に取ったりしないこと。
また、一人では絶対にしないこと。
注意2:100ボルトの電源を使う場合には、点灯していた電球を素手でさわらないこと。やけどの危険があります。
また、感電、火災の危険もありますので、大人の方に付き添ってもらうこと。
特に光の色を変えるために電球に色セロファンやビニールをかぶせると、熱で燃え出すので注意してください。
光で虫を集める予察灯
2021年8月田の畔で「予察灯」を見かけました。
周囲が暗くなるとロート状の真上にある電球が点灯、その光に引き寄せられた虫を吸い込み、黄色い筐体の中にある瓶に収容します。瓶は7本あり、自動的に7日分が集められます。
田畑や果樹園に予察灯を設置し、害虫被害を予想して害虫駆除の計画を立てるのに利用します。
予察灯の電球には、白熱球や蛍光灯、紫外線を出すLEDなどが用いられます。