熱帯魚飼育顛末記
これから熱帯魚を飼育してみようと思われる方のために恥をさらして失敗談を・・・
水槽が小さくてすむグッピーを飼ったのです。
国産は高価で買えないので、東南アジアで養殖された輸入物です。
小さな熱帯魚屋で、ペアーで税別500円でした。
11月だったので、店から自宅に運ぶ時はバックに入れて保温しました。
水槽に移す前に、熱帯魚の入ったビニール袋の表面に手早く水道水をかけて汚れを落とし、前日から水を張って水温調節してある水槽の中にビニール袋ごと入れました。
そして、魚の入った袋の中の水と水槽内の水の温度が同じになるまで待ちます。
だいたい同じ温度になったらビニール袋の口をちょっと開けて、水槽の水を少し入れ、放置しました。
飼われていた水質から自宅の水質に慣れさせる為なので時間をかけてやり、ビニール 袋内の水と水槽の水が完全に混じったら水槽に魚を放しました。
ここまでは教科書通り、ところがです。
2週間も経たない内にグッピーはあの世に召されてしまったのです。
連続して、4,5度も死なれました。
もちろん、運悪く病気に罹ったのだろうと思いましたから、グッピーを買う度に水槽はよく洗って消毒しました。
観賞魚用の殺菌薬を使い、水道水もカルキ(さらし粉:塩素)が含まれているので殺菌効果がありますから、カルキを抜かないで水槽に入れました。
どうしてもうまく飼えないので厭きが来た頃、近くのホームセンターでグッピーの売り出しがあり、輸入物がペアーで300円でした。
安さに誘われて買ってしまいましたが、飼育熱も冷めていたので、適当に水槽に入れておきました。
ところがです、数週間後、いつのまにか水槽の隅で赤ちゃんグッピーが泳いでいるではありませんか。
(グッピーは卵胎生で、母体から稚魚が生まれます)
その後、熱帯魚愛好家向けの雑誌でこんな文を見かけました。
「悪質な店は、発病した魚を開店前に除くのが日課になっています」
金魚や熱帯魚に限らず、犬や猫などを買うときには観賞魚店やペット店を選ぶことから始めるのが先決のようです。