蝿(ハエ)の駆除方法
気温が上がる春先から、特に5月になると「五月蝿い(うるさい)」と書くほどハエが気になってきますが、或る日、突然、室内にたくさんの「キンバエ」が飛び回ることがあります。
キンバエは身体全体が黒っぽいイエバエ(家蝿)と異なり、身体が緑や黄色っぽく光っているハエです。
⇒よく見かけるハエの種類は
キンバエは幼虫・成虫共に動物の腐った肉を食べます。
ですから、キンバエが室内に大量に飛び回っているときには、家の中の何処かに肉が腐っている可能性が高いです。
肉料理の際、生肉をゴミ箱に棄てて長期間放置した可能性がありますが、それより可能性が高いのは“ネズミが死んでいる”ことです。
特に冬季に殺鼠剤を使うと翌春、忘れた頃に突然、キンバエが大量発生することがあります。
キンバエの駆除方法は何と言っても発生源(動物の死体など)を探して除去することですが、天井裏や床下で死なれているとなかなか除去出来ませんね。
春先にハエが出てくるのは困りますが、ネズミ退治には殺鼠剤が最も有効です。
ネズミは家周りにネズミの侵入孔があることが多いので、孔を塞いで ネズミが入らないようにするのもハエ駆除の一歩 です。
さて、飛び交っているハエの駆除はハエが明るい所に集まる習性 を利用します。
室内を暗くし、外の光が入る窓だけを明るくして置くと、ハエが窓ガラスや網戸に集まってくるので殺虫剤を散布します。
薬剤アレルギーの方は窓を開け放って置けば、ハエが外の明るさに引きよさせられて外に出て行きます。
しつこく窓ガラス周辺に止まっているハエは団扇などで外に向かって吹き飛ばします。
これを時間を置いて、日を置いて何度か繰り返します。
私の経験では早朝と夕方、室内が暗く、外が明るい時間帯 が効果がありました。
もちろん、キンバエ以外のイエバエなどの駆除にも使える方法です。
コバエの駆除方法
台所で生ゴミを入れるゴミ箱に小さなコバエ(チョウバエなど)が発生することがあります。
殺虫剤を散布しても次から次と発生するときには、服などが虫に食われないようにする衣装用防虫剤(パラジクロルベンゼン)を吊るして蓋を閉めて置くと防げます。
衣装用の防虫剤は小さな紙袋に入っているので梱包用のビニール紐にホチキスで留めてゴミ箱に吊るします。
容積約20リットルのゴミ箱に衣装用防虫剤を4個付けて吊るしてゴミ箱の蓋を閉めて置いたところ、夕方セットして翌朝コバエが減っているのが判り、その日の夕方には明らかにコバエが減っていました。
(防虫剤の個数はゴミ箱の容積に合わせて増減してください)
衣装用防虫剤は防虫成分が揮発して効果を発揮するので蓋を頻繁に開けるようなゴミ箱には適しませんし、蓋を開けたときに防虫剤の臭いがするのが欠点ですが、衣装用防虫剤は安価なので試す価値はあると思います。